Macといえば2006年のCMでウイルス対策が必要がないという宣伝をしていました。
事実2017年にios向けのウイルス対策ソフトを禁止するなど、 MacのみならずApple自体がウイルス対策ソフトを要らない様な方針をとっています。

MacもOSをしっかり最新の状態に保っていればウイルス対策ソフトは重くなるだけ、なんて言われるほどです。
しかしMacがウイルスに感染する事は少なからずありますし、ウイルス対策ソフトが要らない人と必要な人がいます。
Macがウイルス対策ソフトを必要ないと言われる理由
MacおよびMacbookなどのパソコンにウイルス対策ソフトが必要ないと言われるのはちゃんとした理由があります。
これを知らずに「要らないんだな」と勘違いしてウイルス対策ソフトを入れずに運用しないのが重要です。
Mac OSのセキュリティの高さ
Mac OSはWindowsと比べてセキュリティが高いとされています。
独自OSの為ウイルス自体も独自のOSに感染させられるソフトが必要となります。
シェア数も考えればWindowsの方が圧倒的でMacのシェア率は9%です。

となるとシェア率の低いMacにわざわざウイルスソフトを作成する人が少なく、それと同時にセキュリティの高さが関連してMac=ウイルス対策ソフトが要らない理由になっています。
App Storeの存在
ウイルスの感染ルートのほとんどがインターネットに転がっているソフトのインストールです。
例えばWindowsで無料の画像編集ソフトや無料のソフトをインストールするとき、インターネットで検索してインストールします。
それが本当に正規で配布されているかわからないソフトだったらもしかしたらウイルスが仕込まれている可能性があります。
一時期問題になったのがPhotoscapeですね。無料で画像編集できるソフトですが公式サイトが出てこない、ないので検索してもウイルスが仕込まれたPhotoscapeが配布されている場合があります。(実際に一度ウイルスバスターが検知した)
しかしMacの場合はAppleが厳正な審査をした後に販売開始がされるApp Storeがあります。
そこにもPhotoscapeがあるわけですが、インターネットを介さず審査をクリアしたアプリのみが配信されている為安心が保証されたアプリしかありません。
つまりWindowsに比べてApp Storeのみで必要なソフトを揃えられるため、ウイルス感染リスクが少なく対策ソフトが要らない理由になります。
最低限行えるMacのウイルス対策が強い
ウイルス対策ソフトが要らない理由に最低限できるMacのウイルス対策が非常に強い事もあります。
仮にApp Storeだけ利用する人ならば、最低限のウイルス対策だけでも充分ウイルスからMacを守ることができます。
最新のOSにアップデートする
言わずもがなでMacのウイルス対策はOSを常に最新の状態に保つことです。
OS内にウイルス対策がされているので、新しい=ウイルスソフトがまた新しいソフトを作成しないといけないことになる為最新の状態に保つ事は必須条件です。
起動時の自動ログインをオフに設定
カフェなどのフリーwifiを利用する場合、個人情報が筒抜けです。セキュリティ対策が甘いと遠隔操作されてしまう場合があります。
スリープ状態からの起動や立ち上げる時にオンになっているとパスワードを入力せずにログインできてしまいます。
システム環境設定→ユーザとグループ→ログインオプションから自動ログインをオフにする事ができます。
デフォルトでオフになっていると思います。
スリープとスクリーンセーバの解除にパスワードを要求
自動ログイン同様、スリープとスクリーンセーバの解除にパスワード要求をオンにしておく事でセキュリティ対策になります。
システム環境設定→セキュリティとプライバシー→一般から設定ができます。
こちらもデフォルトで5分後になっていると思います。
ファイアウォールをオンにする
セキュリティとプライバシー→ファイアウォールからオンにしておく事でウイルス対策となります。
このファイアウォールが非常に優秀で、App Store以外のソフトをインストールするときに一度ブロックする働きを持ちます。
つまりウイルスソフトをダウンロードしても自動インストールを防ぐ事ができます。
こちらはデフォルトでオフなのでオンにしておくといいでしょう。
FireVaultをオンにする
セキュリティとプライバシー→firevaultから設定ができます。
これはMacのハードディスクの内容を暗号化してくれるセキュリティ対策で、ウイルスで筒抜けになってしまった情報を保護する事ができます。
こちらもオンにしておきましょう。
Macを探すをオンにする
システム環境設定→iClod→Macを探すをオンにする事ができます。
これは例えばMacを失くしてしまった場合GPSでMacの位置を確認する事が出来るのと同時に遠隔でデータの削除やロックを掛ける事ができます。
オンにしておいて損はないでしょう。
この最低限のウイルス対策だけでも非常に高いセキュリティとなります。
Macにウイルス対策ソフトが要らない人
最低限のウイルス対策を踏まえた上でMacにウイルス対策ソフトが不要な人を紹介します。
該当する場合はよく考えてMacにウイルス対策ソフトを入れずに利用するか考えましょう。
必要がないとは言え確定ではありません。
開発元が不明なアプリケーションを入れない人
インターネットに転がっているソフトをインストールしたりダウンロードしない人はウイルス対策ソフトが必要がないと言えます。
言ってしまえばApp Storeで必要なアプリケーションを揃えられる人です。
感染ルートのメインであるインターネットの信用性がないアプリをダウンロードしないのでわざわざウイルス対策を行う必要はないでしょう。
必要以上のネットサーフィンをしない人
インターネット検索で検索順位が下のページになればなるほどフィッシングサイトが紛れている事もあります。
そこからウイルス感染してしまう可能性もあります。(一応最低限のウイルス対策でそういったページに入る前に警告が出る)
必要以上のネットサーフィンをしない人はフィッシングサイトに当たる事は滅多にないので必要がないと言えます。
ビジネスホテルやカフェなどのフリーWifiを利用しない人
フリーWifiは個人情報漏洩の山です。どこで誰があなたのパソコン画面を見ているかわかりません。
フリーWifiを利用しないならウイルス対策ソフトは要らないと言えます。
ウイルス対策ソフトを入れたくないけどフリーWifiを使いたい場合はVPN経由で繋いだ方がセキュリティが高いです。
Macにウイルス対策ソフトが必要な人
要らない人もいれば必要な人もいます。
自動車に任意保険をかけるように、ないよりマシなのでウイルス対策ソフトを検討してみましょう。
外部アプリをインストールする人
App Storeのみならず外部アプリをインストールする人はウイルス対策ソフトを入れておいて損はありません。
Photoscapeの事もありますが、Steam等のゲーム系でインストールする人もいれておくといいでしょう。
備えあれば憂いなしですよ。
ネットサーフィンをいっぱいする人
ネットサーフィンをいっぱいする人はウイルス対策ソフトを入れておくといいでしょう。
ツイッター等のURLは2ちゃんで流行ったブラクラサイトやウイルスサイトが紛れている事もあるので、ソフトを入れておくといいでしょう。
特に中々検索しても納得いく情報が出てこない人は入れておいた方がいいです。絶対フィッシングサイトをアクセスするので。
パソコンに疎い人
パソコンに疎いけどMacを持っている人はウイルス対策ソフトが必要です。
アップデートが自動でされているか?も気づきにくく設定も覚えていない場合があります。それなら自動でウイルススキャンが始まる対策ソフトを入れておく事でパソコンを守る事ができます。
まとめ
Macにウイルス対策ソフト…..不要と言われれば不要ですが容量に空きがあるなら入れておいてもいいんじゃないでしょうか?
僕はウイルスバスター月額版forMacをMacbookAir2018モデルにインストールしていますが、動作が重いと感じた事がありませんし入っている安心感があります。
主な用途はブログの作成で、フリー画像のダウンロードから編集、情報を集めるぐらいしか使いませんが例えばフリー画像の画像と一緒にウイルスソフトが紛れてダウンロードされてしまう、なんて事もあります。
実際にあった事ですが、よくアクセスするサイトを表示したままスリープモード→起動してサイトを巡回した時にリンクされているURLをクリックしたらウイルスが検知された事があります。
どのような所で紛れているかわかりません。
自動車を自賠責保険だけで走り続けるようなものなので、要らないか必要か?ではなく入れないよりマシと考えてウイルス対策ソフトを入れておいた方がいいです。