祖父母の介護を孫が行うのはおかしい?なぜ増えてしまうのか

こんにちは、しょう。です。

日本では祖母、祖父が要介護認定され始めた頃に息子、娘が介護するのではなく孫に当たる人が介護を行うケースが増えているようです。

 

日本の介護環境と言うとあまりよろしくないですよね。国が福祉関連にお金を回してくれないですし介護士の給料も多くはなく、祖父、祖母が要介護になった=家族責任みたいな状況が続いています。

 

僕自身”祖母を介護しながらフリーランスとして仕事”しているわけだが、なぜ祖母、祖父の介護を孫が行うケースが増えているのか?考察を含め見ていきましょう。

 

 


様々な視点から見る”孫が介護する環境”

 

孫が祖母、祖父を介護する状況になってしまうのは”様々な理由”が存在し、

やむなしに

情が働いて

等、他人には理解しにくい事が理由にもなってくると思います。

 

祖母父の介護の根本にあるのは”扶養義務”が適用される

 

要介護になった祖母、祖父を民法877条を用いて原則『扶養義務』が孫にも適用されています。

といっても直系血族及び兄弟姉妹は、互いに扶養する義務があり、最初に適用されるのは祖父、祖母の実父、実母からです。

 

つまり、実父、実母に『あなた介護してあげて』と言われても、一代を飛ばして強制的に扶養義務を適用する事は出来ません。

例えば実父、実母が祖母、祖父より先に他界した場合、残された直系血族である孫に扶養義務が適用されるようになる為、介護を行う必要があります。

 

扶養義務はあるが、ケースバイケースで強制力がない為、現在実母、実父がいながら孫が介護している事は『拒否権』があります。まあ、情で介護してしまう人に方が多いと思いますが。

介護義務がある実母、実父が『共働き』

 

孫に当たる人の親に当たる実父、実母が共働きだから孫が祖母、祖父を介護しているケースです。

孫が働けばいいのでは?』と思うが、日本は年功序列がまだまだ息づいてます。

実父、実母となると高給取りになっている場合が多く、少なくとも孫が一生懸命働いてお金を稼ぐ寄りも親に働いてもらった方がよりお金を稼いでくる事になります。

 

とはいえ、このケースの欠点は孫に介護してもらっている割に、最低限の仕送りしかしてもらえない事です。

実家暮らしで孫も住んでいて、それでいて祖母、祖父を介護しているなら共働きでも様子は見る事が出来ますし、コミュニケーションが取れるので何が必要なのか?何が不満なのか?用品を具体的に取り揃える事が出来ます。

 

孫が祖母、祖父の家で住み込みになり、親が仕送りで一定の金額を送っているパターンは最悪です。

必要となる物に対して仕送りする側は具体的じゃないので、電話とかで伝えるしかありませんし、伝わるかどうかも別です。

 

そもそも介護義務がまだない孫が共働きしている親の為に祖母、祖父を介護する事はおかしいです。共働きなら片方が仕事を辞めて介護を行えばいいのです。

 

孫にはまだ将来があります。介護から得るものもマイナスもあります。ノイローゼになる人もいます。

 

介護義務がある親が『バツイチ』

 

自分の親が母子家庭、父子家庭だったケースです。

共働きの様な経済力もありませんし、祖母、祖父の介護となると親のみでは金銭的に余裕が生まれなくなってしまう場合があります。

 

こういう仕方のない事情で孫が介護を行っているんですね。

僕もこのケースで介護をしていて、今の所は

  • 祖母を介護
  • 家事(洗濯、ご飯の用意、作成、風呂等)
  • 空いた時間に仕事を行う

というライフスタイルで生活しています。実家暮らしなので毎月家に5万円入れています。

 

しかし、祖母の介護レベルが酷くなればどこかが足りなくなる(家事や合間の仕事)と思います。

母子家庭、父子家庭の場合は、要介護レベルが一定以上上がってしまったら『さっさと介護施設に入居』させた方が良いです。

 

要介護レベルが上がる=国からの支援金が増加するので介護施設を利用しても生活に支障が出なくなります。

 

僕の祖母は要介護2(3になりましたが施設に入れてません)ですが、親(実母)が言うには要介護3になったら介護施設に入れるそうです。情とかはないようです。

 

介護する親が『他府県』で行けない

 

例えば祖母、祖父が住んでいる家が北海道として、親が住んでいる家が福岡とします。

孫が住んでいる家が北海道だったとすると、『介護してもらえないか?』と親が息子、娘に言い、介護をしてもらっているケースです。

 

はっきり言うと無責任で、単純に距離が遠いだけで自分が介護をする=自由が時間がなくなる、犠牲になりたくない…..と思っているだけです。

特別な理由がない限り一代目の親が介護を行うべきです。


孫側の感情にも問題あり

僕は祖母を介護して早3年が経とうとしています。

正直な話孫側の感情にも問題があると思いました。

 

温情や甘えから孫が介護してしまう

 

孫に当たる人たちは言ってしまえば『おじいちゃん、おばあちゃん』です。

小さい頃よくしてくれた、親は厳しかったがおじいちゃんおばあちゃんは優しかった……という経験ありませんでしたか?

温情が入ってしまう事で親の介護のやり方に不満を持ったり、『もっとよくしてあげればいいのに』なんて考えた結果孫であるあなたが介護をしてしまっているケースです。

 

実際に僕は近所にいとこの娘にあたる人が住んでいますが、

  • 仕事はしていない
  • 朝起きない、窓のシャッターを開けない
  • 子供に甘い、アルバイト経験なし
  • なのに旦那の給料のみでローンおよび食費、光熱費を払っている

というドクズ具合で、祖母が電話をかけて呼んでもきません。

そんな人に介護を任せられるでしょうか?自分の家の事も出来ない人に他人を見る事は出来ないでしょう。

孫が優しいから

優しくて真面目な人程祖父母の介護をしてしまうと思います。

優しい=親のお願いに対して渋々面倒を見るし、それを現場で見かけたら知らず知らずのうちに介護をしていたなんてのもあります。

 

知らず知らずのうちに軽い介護をする=いつの間にか任せられている、という状況になる可能性が高い。

成人した子供を持つ親は自分が楽にできる部分しか見ないので、優しさから介護をするのは辞めましょう。

 

そして介護が必要な祖父母でも『リハビリ』レベルで試練を与えるべきです。

例えば歩けるけど孫の補助をたまに必要とする場合、自分で補助なしで歩かせる事や起き上がりや立ち上がり等を自分でやらせるのも必要です。

甘えれば甘える程祖父母の筋肉は衰えます。それを良いことに孫に補助を必要とするのでたまには厳しくする必要があります。

『自分も年を取ればそうなるんだぞ!!』と外部に言われそうだが、足腰が弱くなるのは

  • 自業自得
  • 因果応報
  • 身から出た錆

です。しっかり運動している人なら90歳でも元気ですよ。

 

ロードバイクに乗っている人なんて、何歳なの?って人がロードバイクに乗って走っている光景を見る事もあります。

あれなら足腰を鍛えられるので介護を必要とする年齢が高いと考えられます。


なぜ孫の介護が増えてしまうのか

家族構成の事情だけが孫の介護が増えていく問題だけではありません。

行政や他の部分でも理由があり、そこから知らず知らずのうちに孫が介護を行っている….そんなパターンもあります。

家族構成ではない、他の理由で孫が介護をしているパターンも見ていきましょう。

介護施設に空きがない

祖母、祖父を養護老人ホームや介護施設といった施設に入居させたいが、介護施設側の『空きがない』状態で、経済面も考え渋々孫が介護しているパターンです。

 

日本では2030年には全国民の31.1%が65歳以上の高齢者になる。と言われている程高齢化社会になっていて、供給よりも需要が増加し介護士やスタッフの増員も間に合っていない状態です。

介護施設に空きがないパターンは

  • そもそも介護施設が満員
  • 準備期間があり、部屋はあるが空きがないという状態にしている
  • 予約でいっぱいになっている
  • 介護士及びスタッフの人員によるキャパシティオーバー

が挙げられます。

仮に老人ホームに入れられる状況になったとしても、即日で入居させることは難しく、準備期間を用いてようやく入居する流れとなります。

 

また介護職員自体も減少傾向です。

他人の目が冷たく

  • 給料が安いが激務
  • 誰でも出来る仕事
  • 仕事内容が辛い

といったイメージが日本では強い、特に誰でも出来る仕事と思っている人はマジで一度介護してみてください。誰でも出来る仕事ではないから。

最近なら外国人を介護士として雇用している老人ホームも増えています。(施設見学に行った事がありますがベトナム人やタイ人等、日本で介護士になる難易度が結構高めなので働いている人は気さくで真面目な方が多いと思います。)

要介護レベルによる『入居条件』

特別養護老人ホームは2015年までは要介護1以上で入居する事が可能となっていました。

しかし2015年から介護保険法の改正により、特別養護老人ホームは要介護3以上ではないと入居する事が出来なくなりました。

 

これにより、経済面で余裕のない人が有料老人ホームを入居させる事は難しくなり、巡り巡って孫が介護してしまう要因につながっているのです。

といっても今までは要介護1で入居出来ていたとなると

要介護1=見の回りの事は出来るが、運動機能、思考力、理解力の低下で介護が必要な部分がある。

といった方が入居している事になります。

まあ、どこから介護が辛いかは人によって違いますが要介護3以上の繰り上げにより家族ないし孫がやむを得ず介護を行っているのが現状です。

在宅介護をする事は良いですが、良い所もあれば悪い所もあるので介護施設に空きがあってもよく考えて検討しましょう。

孫の介護の負担を減らすには

仮に僕みたいに孫が介護してしまっている状況に陥っているなら、負担を減らす方に絶対取り組むべきです。

理由はそのまま受け入れて介護を行えば、祖父母が亡くなるまで見ないといけなくなるからです。

 

経済的に余裕がなければ心中になる…..なんて事も考えられます。そうならない為にも少しでも負担を減らせる様に努力しましょう。

親にさっさと成年後見人制度を立ててもらう

銀行は優しくありません。例えば祖父母が認知症になって判断能力がなくなれば祖父母の銀行口座を親や孫が引き出ししたりできなくなります。理由はまあそのまま放置してもらえれば祖父母が頑張って働いてきた年金が銀行の売上に変わるからでしょう。(相続しない場合遠回しにそうなる)

 

成年後見人制度を立ててもらう事で銀行口座の引き出しを行うことができる様になり、祖父母の年金で老人ホームに入れる事ができる様になります。

経済的にも余裕が生まれます。と言っても個人のお金として使わない様に。

成年後見制度とは?

デイサービスやショートステイは取り組むべき

孫の介護の負担を減らすためにもデイサービスやショートステイに積極的に取り組む事は必須です。

僕の祖母は要介護2の時には週3回のデイサービス、要介護3になった瞬間に週3-5日のショートステイを行う様にしました。

ショートステイの期間は非常に楽になりました。

 

自分の時間ができる様になった訳ですがそれでも定職にはつけません。3-5日後には帰ってくるのでフリーランスのままです。

しかし毎日介護を行っていた過去を考えるとストレスも減りました。

ほぼ毎日パンツの履き替えや夜中を呼び出しでアラサーとは思えない白髪まみれでしたが少しマシになりました。

 

役割を考えて使い分けましょう。

  • デイサービス=祖父母のリハビリ、少しでも動ける体作りのために
  • ショートステイ=少し自分自身に休憩を取れる様に

 

ショートステイの場合、医療費控除も受けられるのでメリットもストレスからの解放にもなります。

ショートステイを組む時の注意点

ショートステイを実施しよう!と考えた時の注意点に

絶対に一度ショートステイする施設を見学してください!!

いくら介護疲れで祖父母の扱いが雑になって、認知症で覚えている範囲が狭くなっても人です。

ショートステイする場所の介護職員や施設の雰囲気が明るいかどうか、利用する人は祖父母なのです。

 

雑に扱われたり何か問題があったりするとショートステイに帰ってきた時に「行きたくない」「あそこの職員は嫌だ」と不満を漏らすと思います。

利用する立場になってみないと実態はわかりませんよ。