ポタリングとサイクリング、意味合いはなんとくなくわかっているけど具体的に言うと違いがわからない、と言う人もいるでしょう。
自転車に興味がなかった当時の僕からしてもポタリングもサイクリングも一緒なのでは?と考えていました。
自転車にハマればハマるほどサイクリングとポタリングの意味がだんだんとわかってくるわけですが、初心者からしても境界線やラインがわかりにくいと思います。
わかっているようでわかっていない….それがサイクリングとポタリングの違いです。
そこでサイクリング、ポタリングの違いをお伝えします。
ポタリングの語源は和製英語から
まずポタリングの語源はイギリス英語でpotter=ぶらつく、のんびりする、と言う散歩のような意味合いになっていて、それにingと組み合わせてサイクリングの中で「ぶらつく」を意味した事から始まる和製英語だそうです。
[blogcard url=https://ja.wikipedia.org/wiki/ポタリング]
簡単に言えば
- 自転車でのんびりどこかにいこう
- 自転車でゆっくり散歩しよう
- 目的はないけど自転車でぶらつこう
と言う意味でポタリングという言葉が活用されています。
これといったルールはなく、例えば「自転車で近所のカフェでも行くか」というニュアンスでもポタリングという言葉が使われるでしょう。
とは言え、ポタリングという言葉の認識は自転車乗りでしかわからず、例えば自転車が趣味でないまったく興味がない人が「今日はポタリングに行くか」とは言いません。
おそらく一般人ならポタリング???何それ??の認識なので、あくまで自転車を趣味にしている人がサイクリングやロングライド、ポタリングといった様に言葉で今日の目的を作っているだけとも言えます。
ポタリングとサイクリングの違い
簡単に分けると
- サイクリング=目的地が設定されている、スポーツ性がある、自転車に乗っている時間がメイン、長距離でも問題なく走行する
- ポタリング=目的地が設定されていない、散歩、自転車に乗っていない割合が多い、短距離〜中距離をのんびり走行する
です。
目的地が1つの違いであり言葉の差別化が図られる理由といえます。
ポタリングの定義
ポタリング自体にこれといった定義はありません。
乗り物も人によってはロードバイクからMTB、ママチャリにクロスバイク、折り畳み自転車と様々です。
決まりやルールもなく、例えばサイクリングロードを使うかどうか?も決まってないですし短い距離を寄り道する事もあれば中距離を走行後に観光地やスポットを散策する場合もあります。
例だと自転車観光です。自分が持っている自転車を持参せずに旅行に行ったとします。
レンタサイクルできるホテルだとレンタサイクルで観光地やスポットを散策することを一括りにポタリングと呼べます。
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定義はないですが「ラフに自転車ありきで観光地をうろついたり自転車に乗っている時間は少ないものの自転車で移動している」自転車を用いた散歩のようなサイクリングがポタリングと言えます。
目的ありきのポタリングもあります。例えば「桜をみに行こう」と思って桜のスポットを転々を走って、そのスポットでまったりしたり他の桜のスポットをのんびりする、と行った目的地の滞在時間が長いサイクリングもポタリングに含まれます。
サイクリングの定義
サイクリングの定義はスポーツ性がありハードワークになりがちなのがサイクリングと言えます。
一般的に使おうものならママチャリでも「サイクリングしてきた」と言えますが、自転車業界におけるサイクリングの定義は1日の割合を自転車に乗って走行していていて、ポタリングのようにスポットに長居しないのがサイクリングの定義と言えます。
とは言え一度もスポットに寄ることがないという訳ではなく、例えば割合が10あったとしてサイクリングが7-8割で、残りの2-3割をご飯、コンビニといったスポットに当てる感じです。
スポットというよりも「体力を回復させる短時間の休憩」といった感じですね。自転車業界のサイクリングはハードワークで多い人で1日で3000kcal燃焼する事もあります。
サイクリングはスポーツ性の高い趣味の1つとも言えます。
距離でもポタリング、サイクリングは変わる?
例えば1日100km走ったにも関わらず「今日はポタリングだった」なんていう人は、多分自転車にどっぷりハマっていて丸1日自転車に当てる時間があって、様々なスポットを自転車を通じて触れてきた
日帰り旅行
と言えます。ポタリングとは言えません。
ポタリングを味わい深く楽しめる距離は長くて50kmくらいでしょう。クロスバイクならロングライドと言える距離です。
100kmをポタリングって全然ゆるくありません。
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逆に10-20kmくらいで10割自転車に乗っていた人が「今日はサイクリングした」というのは短い距離を自転車で時間を潰しただけの
自転車通勤
に近い形と言えます。サイクリングとは言えません。
といっても10-20kmの距離をトルクフルで時速40km巡行をする、といったスポーティーな走行ならサイクリングと言えるかもしれません。
自転車業界におけるサイクリングって、おそらく走行後次の日に筋肉痛になるほど疲労が体に現れるレベルが「サイクリングした」だと思います。
それがロードバイクなら100-300kmは普通に走る人がいます。一般人ならあり得ない距離です。
ゆるポタは別ジャンル
巷で流行っているワードにゆるポタってありますよね?
よくロードバイク系Youtuberとかサイクリストが「ゆるポタツー」なんて言ってますが、あれは別ジャンルですよ。
実態はゆるポタなのにヒルクライムに挑戦してみたり、走行距離が100km走っていたり…..
全然ゆるくない
って絶対思うはずです。
特にゆるポタの参加者が、全員ドロップハンドルのロードバイクの場合は確実にゆるポタという甘い言葉が地獄に感じられます。
多分ね、ママチャリ乗っている人とかクロスバイク、あまり早いスピードを出さないミニベロやMTBの人が言う「ゆるポタ」はマジでゆるポタです。
ワンチャン2-5km走って後はのんびりみたいな。
でもロードバイク乗りのゆるポタはレベルが違います。もう体育会ノリ。
例えるなら、オンラインRPGであなたのレベルが20だったとして、レベル50の人が「ゆるくレベル上げ行こうぜ!」と誘われました。
レベル20にちょうどいい狩場でレベル上げしてくれるのかな?と思っていたら、レベル50に適した狩場に連れてこられてしまったような感じです。
これがゆるポタの実態。
ロードバイク乗りのロングライドのそれも平均200-300km走行することに慣れてしまっていたとします。
その人が「今日はゆるポタ行こうか」と言ったら想像できる距離はどれぐらいでしょう?待っているのはおそらく100kmですよ笑
タチが悪いのは当人がそれが楽しいと感じる人が多いことです。
普段200km走っている人が100kmだけになれば見える景色も余裕も違いますからね。
ゆるポタリング=ゆるくのんびりサイクリングなのに100km…..もう別ジャンルです。
ブラック飲食店正社員の今日半日だけ出勤できる?みたいな。半日出勤=10時間労働という言葉のあやです。
まとめ
サイクリング
- 自転車7-8/その他2-3の割合
- 趣味性、スポーツ性高め
- 距離が伸びやすい
- 目的地が設定されている、そこまでの走行を楽しむ
ポタリング
- 自転車3-5/その為5-7の割合
- 散歩的なのんびり
- 距離が伸びにくい
- 目的地がない、行き当たりバッタリやスポットで楽しむ
です。大きく違いがあり距離の伸びたポタリングはまた違うジャンルになります。
楽しみ方それぞれですが、1つの目安として違いを参考にしてもらえれば幸いです。