ロングライド、と言われると100kmやブルベで200kmといった距離がロングライドとして認識されている事でしょう。
しかし、それはロードバイクでのロングライドであって、クロスバイクやミニベロならどれぐらいの距離がロングライドに入るの?となると、正直50kmだろ!!って思うんですよね。
なぜクロスバイクで50kmがロングライドに入るのか?実際にEscape RX3を乗って半年を経つので紹介しましょう。
クロスバイクで50km走行はもうロングライドだ
スピード的に考えてロングライドに入る
クロスバイク、ロードバイク、マウンテンバイク、ミニベロと一種類だけで考えると、スポーツバイクというジャンルですがロードバイクだけ群を抜いています。
それが平均スピード、ロードバイクなら平均25km~30kmと原付バイクと、変わらない速度で巡行する自転車ですが、クロスバイクはどちらかというと18km~25kmの速度を得意とします。
もちろん人によっては”クロスバイクでも35kmくらい出るわ!!“とか”ロードバイクだけど20kmでしんどいんだけど”って人もいます。
だが全体的に見ると平均スピードが上記のスピードになるわけです。
そのスピードで仮に50km走るとすると、ロードバイクで大体1時間半~2時間と意外とあっさりとした時間で50km到達してしまいますが、クロスバイクの場合速くて2時間~3時間とおおよそで1時間も違うわけです。
当然体力的にもクロスバイクでスピードを出そうとする方がバテますし、あくまでポタリングや寄り道がしやすいクロスバイクに比べて、目的地に到着する速さなら圧倒的にロードバイクのが速いです。
つまり、50kmはクロスバイクの中ではロングライドに入っちゃうんですよ。前傾姿勢が浅めなのもあってケツが痛くなりやすいし、力の入れ方で足の関節部分に痛みが出てきたリしますし。
クロスバイクにとって50kmは一つの大きな壁
クロスバイクは、一般的な認識として”手軽に乗れる、ママチャリと変わらないけどスピードが出る、万能性に優れる”といったママチャリのお兄ちゃん的存在なわけです。
そこからロード寄りにカスタマイズされていたり、マウンテンバイク寄りにカスタマイズされていたりするわけだが、根本的なクロスバイクは変わらないので、早かろうが遅かろうが50kmという大きな壁が待ち受けるようになります。
当然僕自身も50km以上走る事もありますし、スピードを出しながら走行しますがブルホーンバーに交換して前傾姿勢を取れるようにしたり、軽量化しても根本的なクロスバイクのフィーリングから逃れられないんですよ。
そんなフレームの特性がありながらも、カスタマイズしながら50kmを超える事でようやく大きな壁から脱却され始めます。
クロスバイクで50kmはほんと大きな壁ですよ。乗り越えたら当たり前になるけど。
コンポとかがロングライドに向いていねえ…
クロスバイクに取り付けられているコンポの多くは、マウンテンバイク用のコンポーネント、アセラとかアルタスとかアリビオとか良くてディオーレ。
あの類のコンポ、砂利とか砂とか色んなシチュエーションに対応する為に、剛性を出す事を良い事に重いんですよ。フロントギアなんか三枚だし正直フロントのインナーなんか使わないですし。
重量が重い、いらないギアがある=速度の維持がしにくいって事になります。
実際Escape RX3ですが、リアのスプロケットが9速の32-11が装備されているが、歯数の飛び方が3丁飛び(11-12-14とすぐ2丁飛ぶ)でシフトアップすると重いしシフトダウンすると軽すぎる、まさに痒い所に手が届かない。
28-11にする事で解消するし、坂道でフロントインナーが使えるかも?!っている部分が増えました。32-11でちょっとロード寄りに乗ろうとするならば3丁飛び2丁飛びは地獄すぎます。
実際他のメーカーのクロスバイクのリアスプロケットが32-11が多いんですよ。
恐らくガチガチにスピードを出す事を想定していない。うん。
以上の事からコンポの重さとか要らない部分とかギクシャクした部分が積み重なり=身体的にも精神的にもストレスが溜まります。ロングライドに向いてねえ…..
それでもクロスバイクでロングライドという選択肢はアリ
50km探検する気持ちで乗れる
クロスバイクの良さはその汎用能力、砂利だろうが舗装路だろうが色んなシチュエーションを、最低限対応できる所です。
100kmのロングライドを目指した走りを行うのではなく、50km色んな場所を探検する様な気持ちで走行するのはかなり面白くおすすめです。
桜のシーズンとかロングライドになるかもしれないけど、街に向かうとか探検関連が強い印象を受けますね。
元々そこまでスピードを求めないけど、ストップ&ゴーが得意なクロスバイクならではとも言えます。
よくサイクリングロードを走っていますが、ロードバイク乗りはみんな走っている事が楽しいみたいな感じが多く、ご当地の店やこんな所があったのか?
といったスポットスポットの楽しみが薄いと思います。(実際そういったスポーツバイクスタンドがある店の多くはピストバイクかフラットバーロードが多い印象を受けます)
その反面、平均スピードが低いクロスバイクは寄り道して新しい発見をしたり、デジカメを持ちながら景色の写真撮影とクロスバイク+aで楽しめる要素があると思います。
時間の許す限り楽しめる、それがクロスバイク
ロードバイクの比較としてはスピード、目的地までの時間等になってしまう反面、クロスバイクなら時間が許す限りまったりと景色を堪能したりダラダラ走ったり、そこでいつのまにか50km過ぎてた!!って状況が理想的と言えますね。
ロングライド=クロスバイクでも大丈夫なのか?しんどくない?=そもそもロードバイク買っとけよ!!ってイメージが強いのは、ロードバイクが得意とする部分をクロスバイクで求めようとするからなんですねー。
時間があればロングライドしながら優雅に楽しめる、それがクロスバイクです。
(まとめ)クロスバイクで50kmは内容が濃い
クロスバイクの50kmは、大きな壁であり寄り道をしながら走るとあっという間だったり、足も痛くなったりケツも痛くなったりと内容が濃いロングライドが楽しめるスポーツバイクだと思います。
クロスバイクなら服装にも気にする事もないですし、速くないとダメ!!って事もないですから。
クロスバイクで50km=内容の濃いロングライドだと思いますよ。
クロスバイクデビューした人、クロスバイクでロングライドなイメージがない人、一度チャレンジしてみてはいかがでしょうか?