クロスバイクのフロント3枚は要らない?必要な人と不要な人の違い

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ほとんどのエントリークロスバイクがフロント3枚が主流の今、よくよく考えてみれば「フロント3段もいらないのでは?」と思ったことがありませんか?

 

クロスバイクを購入するときはフロント3枚もあるから便利だなぁと思っていたら、結局インナーを使う場面がない、なんてことも多いでしょう。

それならフロントシングルしかないやすーいクロスバイクで満足できるのでは?と言えます。

クロスバイクにフロント3枚は必要な人と不要な人は存在します。今回フロント3枚のことをお伝えします。

目次

(結論)購入段階ではフロント3枚も要らない

 

最初に結論を言うと販売段階で搭載されているフロント3枚も要りません。

 

というのもクロスバイクの販売されているラインナップのほとんどが、リアのスプロケットがワイドレシオに設定されています。

大体32-10Tが基本でしょう。僕が乗っているEscape RX3ですら32-11Tの9Sが最初からオフセットされてました。

 

各メーカーのクロスバイクを見てみましょう。

Trek FX3 Discは34-11T 9S

MERIDA GRANSPPED 100-Dは32-11T

Gios Mistralで32-11T

キャノンデール QUICK DISC 4で34-11T

 

ほぼ全てのメーカーのクロスバイクのリアスプロケットがワイドレシオになっています。

このワイドレシオが一癖かっていてフロント3枚のインナーを使う場面を圧倒的に削除しているのです。

 

いってしまえばフロントセンターの38Tとアウターの48Tだけで事足りていて、インナーに入れるよりフロントセンターリア1速にした方が対応力も手間も需要もある、という事になります。

要らない、よりも使いこなす場所がない

クロスバイクというとどういったシチュエーションを想像するでしょうか?

大半の人が

  • 通勤通学
  • 日頃の足
  • お出かけ用
  • 散歩、気分転換

を想像すると思います。正直僕みたいにクロスバイクで70-80kmもサイクリングするような変態は稀です。

想像される利用の範囲でフロント3枚を有効活用するような場所がないんですよ。

 

例えば田舎でそれも急な坂道があるところを走行する、という場所に住んでいる人ならフロントインナーを使用することがあると思います。

非力な女性でもちょっとした坂道を楽に走りたい為にもインナーを使用する事でしょう。

 

でもそれが近所になればなるほど必然的に必要となる足の筋肉がつくようになります。そうなるとフロントインナーを使わなくてもフロントセンターのリアを軽くして漕げるようになります。

要らないのではなく想像される場所に対するフロント3枚の需要のなさと慣れによる使い方の変化で結局フロントインナーが使わなくなります。

毎日ママチャリで坂道をシッティング(座り漕ぎ)で走っている高齢者もいるほどなので、必然的に筋肉がついてフロントインナーを使わなくなります。

フロント変速の重さも要らないに繋がる

クロスバイクのフロント3枚で使われているディレイラーって

  • ターニー
  • アルタス
  • アセラ
  • アリビオ

といったMTB下位グレードのトレッキング用のコンポーネントです。

互換性や部品の安さからよく使われるコンポですが、フロントの変速だけ重いです。

僕が乗っているEscape RX3のフロントディレイラーはアルタスですが、アウターに入れるときに結構指に力を入れないとカチっと入りませんしシフトダウンもやんわりしていてどこか変速した実感のないものです。

 

あれを女性が変速すると考えるとアウターに入れるくらいならインナーかセンターだけ利用してギアの調整はリアで行うでしょう。

シフトチェンジのモサっとした重い感じも要らないにつながっていると考えられます。フロントをアウターに入れるくらいならリアを7-9速に入れた方が楽です。

かといってフロント3枚が必要な人はいる

販売の段階で結論としてフロント3枚は必要ない!と言いましたが、フロント3枚が必要な人がいます。

実際に僕はインナーもアウターも満遍なく使っています。

 

要らない人は結論でもいったように通勤通学や坂道が少ない人が該当されると思います。

必要な人はこんな人です。

ロングライドする人

50km以上のロングライドをする人はフロント3枚あった方がいいかな、と思います。

ロングライドの帰りって大体足の筋肉が限界を迎えていて、人によっては膝の違和感や痛み、スタミナの限界がきていることがあります。

坂道を走ろうとしてもいつものパフォーマンスを出すことができません。

 

その為フロントのインナーを使用することで筋肉の消費を軽減させながら走行することができます。

僕は休まず70kmくらい走るとき、家近辺が坂道なのでスタミナの限界を感じることがあります。(漕いでも漕いでもスピードが出ない、すぐバテる)

 

今日はもう無理かな?と思ったときにインナーを使うことでロングライドの負担を減らすことができます。

ヒルクライムする人

クロスバイクでヒルクライムするならフロント3枚あった方がいいでしょう。

インナーを使うことでヒルクライムを簡単に走ることができます。

 

通常ロードバイクならインナーでも34Tほどでヒルクライムに挑戦しますが、クロスバイクでヒルクライムをチャレンジする人は鍛えていない人が多い為、フロント3枚のインナーがあったほうがヒルクライムデビューしやすいと言えます。

 

気持ち的にもヒルクライムは挫折しやすいのでフロント3枚で気持ちに余裕を持たせることができます。

フロント3枚を有効活用するには?

フロント3枚も要らないとはいえ、エントリークロスバイクのほぼ9割がフロント3枚で構成されています。

要らないと考えてもフロント2枚および1枚のクロスバイクを買おうと思うならフラットバーロードや2-3万円代のシングルクランクになっている安いクロスバイクを購入するしかありません。

 

まあフロント3枚もあれば有効に活用したいところですよね。使わないギアがあったら重量が増加しているだけで勿体無いです。

リアスプロケットをクロスレシオにする

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問題はリアスプロケットがワイドレシオすぎてフロントのインナーを使わない、というポイントです。

それを解決するためにリアスプロケットをクロスレシオにしてしまう事で嫌でもフロントのインナーを使える環境を作ってしまうことです。

 

僕のEscape RX3のリアスプロケットは32-11Tから28-11Tに変更しています。結果平坦の道のギアチェンジの中途半端さ(軽いギアだからシフトアップしたら逆に重くなる、その中間がない状態)が無くなりスムーズにスピードを乗らせることができるようになりました。

 

坂道でもキツければフロントをインナーに入れてしまえば対応できるので有効に活用できるようになります。

そもそもワイドレシオすぎるんですよ。34-11Tとかになれば確実に4-7速付近でギクシャクする部分が出てきます。それなら28-11Tや25-11tなどクロスレシオにした方が平坦でもギクシャクすることなくシフトチェンジが可能となります。

フロントのみシングル化

フロント3枚を有効活用しない本末転倒な話だが思い切ってシングル化してしまうのも1つの手です。

しかし通勤通学、日頃の足で使っている人がシングル化するまでに知識も工具も必要となります。どちらかといえばカスタムにハマっている人向けです。

 

シマノのZEEとかいいですね。

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こちらのサイトではシングルクランク化しています。とはいえ出費が多いので初めからフロント3枚も要らないと考えている人はフロント2枚のフラットバーロードを購入するのがすすめられます。

 

ちなみにフロント3枚のクランクからギアを取り外し、シフトレバーとフロントディレイラーを取り外すだけでもシングル化は可能です。(チェーンを長さを調整する必要がある)

まとめ

クロスバイクでフロント3枚必要な人はクロスバイクを趣味的に扱っていて、ヒルクライムやロングライド、サイクリングを楽しみたい人と言えます。

通勤通学にはオーバースペックで重たいだけで良いことはありません。

 

趣味で考えているなら必要、それ以外は不要です。

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