ママチャリやシティーサイクルのように、クロスバイクに付属するものはほぼありません。
従って初めてクロスバイクを購入すると、自転車本体のみならず必要となる物、揃えておかないといけないものが沢山あります。
初めてのクロスバイクはゲーム機本体だけを購入してゲームソフトがない状態と言えます。起動はできるけど不便みたいな。
そこで今回はクロスバイクを購入したら揃えたい物、必要な物についてお伝えします。
参考にして必要な自転車用品を揃えてください。
クロスバイクを購入したら必ず必要な物
クロスバイクを購入したら必要な物の中に義務装着が関係してくるものもあります。
意外と存在するのが、クロスバイクを購入してそのまま乗っている人が多いことですね。
必要なものには必ず根拠があるので、買い揃えておくといいでしょう。
フロントライト
クロスバイクを購入したら必ず必要な物はライトです。
クロスバイクに標準でフロントの反射板がありますが、BAA適合するためのもので点灯義務を果たせない事から違反となります。
法律上リアライトは反射板でも適応されますが、できればリアライトも購入するのが望ましい。
フロントライトはルーメンと呼ばれる光度の値があり、大体は
街中=300ルーメン
街灯がない場所=500~700ルーメン
くらいのものがいいでしょう。
大きいルーメンのフロントライトは基本的に切り替えでルーメンを小さくできる為、大は小を兼ねる意味でも大きいルーメンのライトを購入するのもアリです。
また、ライトには充電式と電池式の二つがあります。
それぞれメリットデメリットがあるので、購入するさいは注意しましょう。
充電式
メリット
- 充電が行える為、電池代がかからずランニングコストが安い
- 電池式よりコンパクトに設計しやすく、ハンドルスペースを狭くしにくい
- USBケーブルがあればスマホ充電にも対応しているモデルもある
- 電池式より軽く作りやすい
デメリット
- 毎回充電が必要になる
- 充電に時間がかかりやすい
- 充電した残量がなくなると無点灯で走行するハメになる
- 充電にも寿命があり、数年でバッテリーが減りやすくなる
電池式
メリット
- 電池を交換するだけで使用できる
- 電池が切れてもコンビニで買い替えて復帰できる
- 充電できる電池で実質充電式と同じ使い方ができる
- 基本的にルーメンの高いモデルが多い
デメリット
- 充電式に比べて大きくハンドルバーの幅を取る
- 電池を取り付ける為、充電式より重たくなる
- 防水モデルが少ないor濡れるだけなら大丈夫レベルが多い
リアライトセットで販売しているモデルもあるので、リアライトをついでで購入したい人はセットの方がお得です。
鍵
ママチャリのような後輪をロックする鍵は初めから付いていません。
盗難被害も考えてクロスバイクを購入したら鍵は必需品でしょう。
鍵はU字ロックやワイヤーロック、チェーンロックといった様々な種類の鍵が販売されています。
持ち運びに特化した鍵、堅牢性を重視した鍵、オールマイティとセキュリティレベルが様々なので、自分の使用用途にあった鍵選びが必要となります。
空気入れ
クロスバイクを購入すると必ず必要になる項目に空気入れがあります。
「ママチャリの空気入れじゃダメなの?」と思いますが、クロスバイクに使われるバルブはフレンチバルブと言って、ママチャリに使われている英式バルブではありません。
また、ママチャリの空気入れの中でもフレンチバルブ(仏式)に対応している物もあります。
しかし、大体6bar~7.5barの空気圧を必要とするクロスバイクに樹脂製の空気入れは入れるのに苦労してしまいます。
できれば、台座がアルミ製の空気入れが望ましい。
アルミ製の台座になる空気入れの金額が4000円~となります。
スタンド
駐輪するときに必要となるスタンドもクロスバイクを購入時は取り付けられていません。
ロードバイクだとスタンドを使わない人が多いですが、クロスバイク=日常、軽いサイクリング程度なのでスタンドがあった方が便利かつ必要と言えるでしょう。僕みたいな変態を除いて….。
リアクイックリリースに取り付けるスタンド、クランク側、折り畳みスタンドとスタンドの種類も様々で、自分にあったスタンドの購入が望ましい。
ベル
メーカーのクロスバイクによっては、標準でベルが付帯されますが、ない場合もある事から必要な物と言えます。
ベルは滅多に使うこともないし、歩行者に鳴らしまくるのは違反ですが、道交法に基づき装着は義務されているので必ず取り付けておきましょう。
ベルの中にはおしゃれな物から、コンパクトなものまでクロスバイクに合わせやすいものもあるので購入時に装備されてなかったら必ず購入しましょう。
クロスバイクを購入したら揃えたいもの
必要なものとは裏腹、「あったら便利」「揃えておいた方がいいもの」とここでは紹介します。
今後使うものも揃えたいものとして紹介するので、参考にしてください。
アーレンキー(六角レンチ)
クロスバイクのメンテナンスやカスタムをする時に、必ずといっていいほど必要な工具が六角レンチです。
クロスバイクのパーツのほとんどに六角ボルトが使われており、六角レンチがあればクロスバイクの8割メンテナンスを行うことができます。
100均で売っている六角レンチセットでもいいですが、精度の問題となる為できれば工具メーカーの六角レンチが好ましい。
持ち運びも考えているならコンパクトなものを検討しましょう。
チェーンメンテナンスセット(チェーンオイル)
走行距離を伸ばしていくにつれ、クロスバイクはカバーが取り付けられているママチャリと比べてチェーンが汚れてしまいます。
よくあるのが、メンテナンスをせずに乗り続けるパターンですが、チェーンはジャリジャリ、乗り続けると酷い場合はハブに水やジャリが混入してしまう可能性もあります。
チェーンメンテナンスは誰でもできる作業なので、できればメンテナンスセットを揃えておくと便利です。
AZから出ているチェーンメンテナンスセットなら、このセット一つでチェーンおよびスプロケット清掃もできます。
リアライト
フロントライトは夜間点灯義務なのに対し、リアライトは反射板だけで走行可能です。
しかし、反射板だけだと危険性はあリます。リアライトもできれば揃えておきたいところ。
リアライトもまた充電式とボタン電池式の二種類が主流になっていて、どちらもメリットデメリットがあります。
充電式
メリット
- 基本的にコンパクト化されているので充電時間が短い
- 充電だけなのでランニングコストが安い
- シート付近以外にも取り付けられるリアライトが多い
デメリット
起動時間が短い
バッテリー寿命がある
ボタン電池式
メリット
- 起動時間が長い
- 充電式同様にコンパクトに設計されている
デメリット
- ボタン電池の値段が高い
- シート以外で取り付けられるモデルが少ない
このほかにソーラー充電式や乾電池式もありますが、乾電池式は大きくてダサいしソーラーは雨の日使えないので充電式が無難な選択と言えます。
防犯登録は忘れずに、加入は義務
防犯登録は加入義務となっていて、クロスバイクを購入時も必ず防犯登録をしないといけません。
通常実店舗のある自転車屋さんやスポーツバイク専門店などでクロスバイクを購入すると、自転車屋さんが購入時に防犯登録を付帯してくれます。
しかし、通販や安すぎる個人の自転車屋さんの場合、防犯登録をしてくれないケースも多々あります。
通販だとクロスバイク+別途防犯登録料金を支払うことで解決します。
防犯登録をしていない場合、購入証明書を持って自転車屋さんに行けば登録してくれますが、場所によっては煙たがられ登録してもらえない場合もあります。
防犯登録は義務ですが、していなかった場合盗難されたら二度と帰ってこないと考えていいでしょう。
自転車保険
「自転車保険って必要ないのでは?」と思いますが、県によっては自転車保険は加入義務になっています。
その背景に自転車事故による自転車側が加害者の場合、賠償金額が1億超えるか超えないかのラインで賠償命令が出ているからです。
仮に事故を起こして億近い賠償請求をされたら、払えないですよね。
特にクロスバイクの場合、スピードが出る事から事故=死亡事故に近い事故が起こってしまいます。
自転車マナーもピックアップされている事もあり、自転車保険は加入しておくべきでしょう。
趣味としてクロスバイクを楽しみたい人向けの揃えたいもの
僕のクロスバイクみたいな、趣味としてクロスバイクを楽しみたい人向けに揃えておきたいものを紹介します。
どれも汎用性のあるものなのと、街乗りでも活用できるのでぜひ参考にしてみてください。
ボトルゲージ
ペットボトルや専用のボトルを差し込んで携帯することができるボトルゲージ。
クロスバイクでサイクリングする中で水分補給は欠かせない存在です。
スポーツバイクには元々ボトルゲージが取り付けられるボルト穴が用意されていて、六角レンチがあれば誰でもボトルゲージを取り付けられるようになっています。
街乗りでもちょっと喉が渇いたなぁなんてペットボトルのジュースを買って携帯する時に便利です。
ボトル
ボトルゲージを購入すると同時にボトルも買っておくと便利ですし、粉のドリンクを家で溶かして持っていけます。
スマートフォンホルダー
クロスバイクはロードバイクと違ってガチ感なく趣味で楽しく乗れる自転車です。
ロードバイクのようにサイクルコンピューターを購入するのも正直面倒。
できればスマホで終わらせたいのが本音ですよね。ナビとか。
そこでスマートフォンホルダーを装備しておけばナビゲーションアプリでサイクリングを楽しんだりできるわけです。
ヘルメット
ママチャリと違ってスピードが出るクロスバイク、安全性もかねてヘルメットの着用はしておいた方が無難です。
自転車保険によってはヘルメット着用で特別保証が出るほど。
ヘルメットのデザインとカラーリングは様々で、おしゃれなものから硬派なものまでヘルメット一つで運転手の印象も変わります。
グローブ
クロスバイクのフロントフォークがカーボン素材ならそこまで気にはならないが、長距離のサイクリングをしていると手が痛くなってしまいます。
また、冬のサイクリングは先から冷えてくる事もありグローブを購入しておくといいでしょう。
サイクルグローブは手のひらにシリコン素材やクッション材が入っているものも多く、振動での手の痛みを和らいでくれます。