なぜ自転車の逆走は罰則があるのに減らないの?事故を起こすとどうなる?

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自動車で運転していたり、自転車でサイクリングを楽しんでいるとふと見掛けるのが「自転車の逆走」です。

自転車は車道の左側を走行する事が原則になっていて、2013年の12月1日から道路交通法規制強化により自転車の逆走が完全に禁止になりました。

 

しかし、それでも自転車の逆走は減らないのが現状です。クロスバイクでサイクリングを楽しんでいる僕からすればマナーの悪さ=一部の自転車を乗っている人のせいで他のマナー良くしている人にすら冷たい視線で見られるのでとても残念な事です。

罰則もあるのになぜ減らないのでしょう。

目次

自転車の逆走の罰則

自転車が車道を逆走して走ると119条1項2号の2に当たり逆走をする運転者には3ヶ月以下の懲役又は5万円の罰金が科されてしまう可能性があります。

もっとも、自転車の交通違反は1回目の違反は厳重注意、3年以内に2回目の交通違反および取り締まり、交通事故で講習義務化が発生し5700円の安全講習を受けないと5万円以下の罰金が科されるようになります。

 

つまり2019年では仮に逆走自転車が取り締まられたとしても1回目なら罰則を受ける事が少ない事になります。

まあ、逆走している人は何回でも逆走すると思うので罰金を払うのも時間の問題だと思いますが、逆走は場所によっては危険極まりないのでやめてほしいですね。

逆走自転車が事故を起こしたら?

仮に逆走している自転車の運転者が交通事故を起こした場合

どのような弁解があっても過失割合は圧倒的に不利な状況に陥ります。

 

例えば自動車との接触事故を起こしたこととします。

日本では交通弱者を守る傾向があるのでパッと見自動車が悪いように思えますが、

過失割合は自動車7-8/自転車2-3の割合になりやすく、悪質な逆走なら6/4の過失割合になる可能性があります。

 

これが自転車同士の事故の場合

ケースにもよりますが基本逆走自転車が圧倒的に不利なので7/3,8/2.9/1は覚悟しないといけません。同じ交通弱者同士でマナーを守っている人が守られるのが当たり前です。

そして自転車に免許がありません。自動車なら赤切符を取られて罰金を払う事がありますが自転車にはありません。

ということは民事裁判まで一気に持ち込む事になり、死亡事故に繋がっていたり事故による負傷があれば数千万以上の賠償責任を負う事になるでしょう。

 

自転車保険によっては「逆走自転車が立証されている場合、保険の支払いに応じない」保険もあるので、自転車で逆走したばかりに事故を起こして人生オワタ、なんて事例もあるので逆走はやめるべきですね。

なぜ逆走自転車は減らないの?

厳しい罰則に事故を起こすと人生終了になる可能性がある中、なぜ自転車で逆走をする人が減らないのでしょうか?

年齢層問わず行われている自転車の逆走、なぜ?

みんながみんな自動車免許を持っているとは限らない

日本人が通行マナーを理解するきっかけとなるのは

  • 親の徹底的なマナー指導
  • 運転免許の取得

の2種類があります。親の徹底的なマナー指導が全員にあればここまで逆走する人も多くないでしょう。

となると運転免許の取得が主なマナーの勉強になります。

 

そして自転車を乗っている人全員が自動車の免許を持っているとは限りません。車を運転した事がない人に車を運転する気持ちや意識を教えるのは不可能です。

運転免許を持っていない人が交通マナーを理解するのは、誰かに怒られて理解するか警察の指導しかありません。

 

だが逆走自転車を見て思いませんでしたか?自転車で逆走する人の99%は逆ギレします。

そんな人が「逆走は危険だよ」と理解させることはできるでしょうか?荒事を立てたくない日本社会において、死亡事故を起こすまでそのまま逆走を起こすでしょう。

基本逆走をする自転車乗り=運転免許を持っていないと考えていた方がいいでしょう。

罰則になるまでの時間が長い

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台湾の自転車マナーが厳しいのはご存知でしょうか?

常に警察が見張っていて、歩道を走ればすぐに捕まり過料を受ける事になります。同様に自転車道をバイクや歩行者が入ったならすぐ取り締まられるほど徹底した規制をしています。

 

しかし日本だと仮に交通違反を起こしても「バレなきゃいい」となってますよね。信号無視にしても逆走自転車にしてもたまたま警察が巡回していて警察が発見しないと取り締まる事がありません。

罰則になるまでの過程が長いのです。この状態で自転車に逆走をやめろ!と言っても「バレなきゃいい」が横行します。

まるで今日本の企業の体質である「隠蔽」が自転車マナーにも出ているようです。

昔と今の意識の違い

昔の自転車マナーって法律で見れば「原則車道左側走行」ですが、歩道を走っても良い、逆走は止む無し、なんて緩い考えでしたよ。

僕が高校生の時はむしろ車道を走ると先生に怒られてました。それほど自転車マナーの認識に間違いがあったのです。

 

それが今となっては明確化されて車道原則が広がり始めたら、今までそれが怒られてきた人にとっては戸惑う事になります。

高齢者の中に逆走してて、指摘しても逆ギレするのはそれが理由と言えます。「自分が若い頃は何も言われなかったから今の若者はうるさいな」という気持ちなのでしょう。

昔と今の自転車の意識が大きく違うので、自転車を逆走する人が減らない原因と言えます。(今の若い子でも逆走しているのは親がそういう人だからとも言えます。)

逆走自転車が目の前に来たら警察を呼ぶのが一番早い

逆走自転車の罰則、事故の過失割合になぜ逆走自転車が減らないのか?お伝えしましたが、早い話が自転車を乗っていて逆走自転車が目の前に来たら接触寸前で止まって「危ないですよ」と言って逆ギレしたら警察を呼ぶのを匂わすのが良いと思います。

 

実際に警察を呼ぶことを伝えると大抵一言添えて逃げます。逆走をする事に少しでも罪の意識があるのでしょう、それなら逆走を辞めれば良いのに……。

逆走自転車の対処はそれぐらいしかありません。優しく言っても猿が自転車乗っているのと変わらないので逆ギレ、聞く耳持たないのが大半です。

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