仕事や学校の悩み、人間関係等からうつ病になり、引きこもってしまう事はよくあります。
実際に僕も仕事の悩み、パワハラ、ストレスが原因となり、うつ病になって仕事を辞めて引きこもってしまった経験があります。
一度うつ病で引きこもってしまうと、中々社会復帰や外に出るのが難しい。
何かきっかけはないのか…..最後の希望として始めた自転車。
そして自転車をきっかけに、うつ病を克服することができました。
うつ病と自転車の関係性、なぜ効果的にうつ病を克服できたのか?注意点はないのか?について今回はお伝えします。
うつ病に自転車が効果的な理由
まず、うつ病で引きこもってしまう人の大半が「人間関係」からだと思います。
上司からのプレッシャーや仕事に対する重圧、期待に応えたいという責任感に押しつぶされて限界を超えてうつ病になってしまう人が多いでしょう。
ここで関係してくるのが、そのプレッシャーや重圧から精神的に不安定で
- 外に出たくない
- 人と会いたくない
- 仕事に行きたくない
の感情が出てくるでしょう。
うつ病を克服した今の僕ですら、外に出る時は吐き気をもよおしてしまいます。
克服=完治ではなく、上手く付き合っていく事と考えてみてください。
さて、うつ病に自転車が効果的な理由は一つに上記にあげた「人間関係」がない事が挙げられます。
重度になればなるほど人に干渉されるのはしんどい気持ちになります。
神経が過敏になるわけですね。
仕事を続けていても、満員電車とかで気を遣うだけでもうんざり。
しかし自転車はそういった人の干渉がまったくありません。
満員電車から解放されますし、家だと近所付き合いや実家なら家族の干渉があります。家にいるより人の干渉がなくなります。
1人の時間が作れる事で精神的負担を軽減する事ができます。
運動不足解消
うつ病で引きこもりになってしまうと運動不足になりがちです。
特にお酒で現実逃避するうつ病のタイプは病気を患う可能性もあります。
実際引きこもりなのに毎日ビールを1.5ℓ飲んでいたら、尿酸値が基準値オーバー、散歩したら足裏が腫れるといった初期症状が始まってました。
自転車のそれもクロスバイクやロードバイクを始めると運動不足解消+筋肉強度の向上につながります。
ママチャリ等のサドルを下げてゆったり走る自転車の場合、非効率なペダリングであまり運動不足解消に繋がりません。
スポーツバイクはペダリング効率や前傾姿勢で体全体を使う乗り物で、全体の運動不足解消に効果的です。
当然最初は漕ぐだけでも大変だと思います。僕なんて運動不足すぎて関節がガチガチでクロスバイクに乗るのすら苦戦しました。笑
だけど自転車は楽しみながら運動不足、ダイエット効果も期待できます。
セロトニン分泌がうつ病改善に一躍かってくれる
セロトニンは気分や感情、精神のコントロールに深く関わってくる、人には欠かせない栄養素です。
分泌するためには太陽光に浴びる事で活性化してくれるわけですが、うつ病の人は太陽光に当たる機会が少なくなりがち。
家は窓を開けず閉めっぱなし、寝る為だけで仕事までの繋ぎになってしまい、太陽光がある事を気づくのも難しい。
しかし、自転車に乗ること=太陽光に確実に浴びることに繋がります。
うつ病で精神的に不安定な心を、セロトニンによって緩和できる可能性があるのです。
実際にカンカン照りな日にクロスバイクでサイクリングして帰ってきた後、いつもスッキリとした気持ちに包まれます。
サイクリングの目標と達成感
自転車に乗ると頼ったりできるのは誰もいません。
サイクリングで「このスポットが気になる」や景色が気になる、といった目的地までたどり着けるかどうかはあなた次第。
目的地に対する目標意識の中で
- どういったルートがいいか
- 何時間かかるか
- 天気は大丈夫か
等々、目的地にたどり着くまでに必要な情報や道路状況を収集するようになります。
うつ病で引きこもっていると外の世界がわかりませんよね。これが自転車を通して収集する癖が付けられるわけです。
そして目的地までパンク等のトラブルが起きても、そこには自分しかいないわけでなんとか解決しようとしますしそれが家に帰宅した時に「次はちゃんと用意しよう」と経験となります。
まさにPDCAサイクル。
結果的に計画性と自立心が養え、特にサイクリングを無事にクリアした達成感はストレス解消にも繋がります。
出費が少なく維持しやすい
自転車は自動車や二輪車に比べて出費が少なく、うつ病で引きこもりがちな人でも維持しやすい乗り物です。
ママチャリでメーカーとかにこだわらなければ、たったの1万円以上からで始められますしクロスバイクでも3万円くらいの物でもレースとか出ない限り、十分使用する事ができます。
出費になる面を見ても、タイヤとチューブとブレーキパットがメインの出費でパンクしない限り1~2年使い続けられます。
チェーン清掃もチェーンフルカバーの自転車だとほぼフリーになります。
クロスバイクで僕はこうしてうつ病を克服した
実際にうつ病で仕事を辞めて、克服するきっかけになったのがクロスバイクの存在でした。
そして克服したきっかけは景色を楽しむ事でした。
- 人と会いたくない
- 知っている人と会いたくない
- 自分の知らないところで癒されたい
悲観的だけどその場からどこか立ち去りたかったことから、クロスバイクで自分の知らない場所に行く事が克服する要因となりました。
ママチャリだと他府県に行くのに苦労しますが、軽量なクロスバイクだと漕ぐのも楽で、気がついたら他府県に行くのが当たり前の距離まで走り続けられるようになってましたね、
違う景色を見たい、ボーッとしたい、そういった事からクロスバイクで景色を楽しむことでストレスの解消に繋がったと思います。
目的地がなくてもとりあえず乗る事
クロスバイクでサイクリングを続けるためにも目的地の設定は必要ですが、乗り続けていれば自ずと行きたい目的地がなくなります。
それでも乗ることで、
- 風を感じ生きている実感を得る
- 汗をかき、ストレス解消
- 外に出る機会を作る
克服するきっかけを作りだす事ができます。
目的地がなくても、ブラブラするだけで気分晴らしになりますし目的地を大きな設定にするではなく
- 近くの神社まで行ってみる
- 自転車にしか行けない道を行ってみる
- 普段行かない駅周辺に行ってみる
- 商店街巡り
日常に溶け込んでいる場所だからこそ、普段行かない場所をプラッと寄るのもいいでしょう。
うつ病になって気づいたのが、気分転換がどれだけ必要なのか?外に触れるのか?です。
大きさ川の土手までサイクリング、あとは読書をしたりぼーっとしたりするだけでも気分転換になりますよ。
重度なうつ病は自転車で克服は要注意
うつ病に自転車が効果的なのは、あくまで軽度~中度のうつ病の人の話です。
重度なうつ病の人は自転車で克服を狙うのはいいですが、注意が必要です。
これは実際に友人にあった話ですが、うつ病で引きこもり→今日は調子がいいと行って外出→自害して帰らぬ人となった事がありました。
こういった人に自転車で克服しようとしても、自転車で走行中に思い詰めるため難しいと思います。
あなたがどれくらいのうつ病なのか?自分を見つめ直しましょう。
(まとめ)自転車とうつ病の関係性は大きい
運動不足解消
アンチエイジング効果
様々な景色を見るセルフセラピー効果
ストレス解消
セロトニン分泌効果
維持費が安い
どれをとっても、うつ病の人が不足している項目を自転車を介して回復、改善する事ができます。
インターネットでものが溢れかえっている時代、外に出る理由も少なくなる時代とも言えます。
うつ病のみならず、年齢を重ねればメタボや生活習慣病等、運動しないばかりに病気リスクが高くなります。
外に出るきっかけを作るためにも、自転車を始めてみてはどうでしょうか。
個人的におすすめはクロスバイクですね。