大阪は堺市にある堺浜という場所。
隣接する建物のほとんどが工場で、商業施設となると代表的なのが堺浜シーサイドステージ。
そこに存在するサイクリングコースがあります。
堺浜サイクリングコース
セブンイレブンをスタートとし、約5kmの道をぐるっと一周できる周回のサイクリングコースです。
信号機は合計2つしか通る事がなく、周りは工場、変電所等しかなく車通りが少ない、海の景色が堪能できる気持ちの良いコースとなります。
そんな堺浜周回コースですが、”危険”な道でもあるようです。
どこに危険が潜んでいるのか?一度堺浜周回コースを見ていきましょう。
なお、僕はクロスバイクなので車道ではなく堺浜周回コースに隣接された自転車歩道を使用して写真を撮影しています。
暗黙のルールがあるようで当記事に表示されたルートラボでロードバイク乗りは反時計周りがマナーだそうです。
セブンイレブン前の交差点、通常ならここからロードバイク乗りは右折して入っていきます。
最初にぶち当たるのが長いストレートの道です。(反対側から撮影)
このストレートの道、本来は二車線になっているが路駐対策で写真の様にバリケードや減速帯が設置されていて1車線になっています。
ホニャララ チャリンコ日記さんというブログでも紹介されていて『ここが事故多発コース』らしく、僕から見てもここは危険と思いました。
結構強引に1車線になっているかと思いきや、ストレートじゃなく途中で蛇行する様になっているんですよ。
仮にロードバイクが走っていたとして、自動車やバイクが後ろから来れば追い越ししにくいですし減速帯でロードバイクが態勢を崩してしまう可能性も考えられます。
ストレートが終わるとUターンか左に行くかでわかれます。なのにギリギリまでバリケードされていますね。
コースで言うと左に曲がります。
緩やかなS字コーナーに入ります。
内側、反時計回りだと減速帯があります。まあこれはこの先にある堺浜ふれあい広場に入る人がいる可能性があるから設置されているのでしょう。
ここは何もないですが、歩道が汚すぎ。よく自転車走行可能ラインを描いたなと思うくらい。
ふれあい広場を超えて左のコーナーです。
この先でロードバイクが事故を起こしています。実際真昼間にこの車道をクロスバイクで走った事がありますが、意外と見通しが悪いです。
が、この先のストレートに入る手前で駐車されている方が多く見受けられます。
つまり、よそ見したら事故ります。マジで。
カーブを超えたストレート、ここから定期的に車線関係なく減速帯が取り付けられています。
ここからロードバイクに乗っている人はスプリントをかけている人が多いと思いますね。もうめっちゃ速い….50km出てる人もいるんじゃないかな。
てか、そもそもこの道制限速度何kmなの?
ストレートが終わればルートラボで左下のコーナーに差し掛かります。(反対側から撮影)
この死亡事故が多いのか警告板が以前はなかったが設置されていました。ここのカーブに休憩スペースがあり、夜になればカップル等が沢山休憩しています。
時計回りの場合はなぜかカーブに入る前に減速帯を、反時計回りならカーブ中にも減速帯がありバイク乗りに無理やりにでも攻めた走りをさせないという意思表示が伝わってきます。
ここから後は、ストレート、ちょっとしたカーブ後信号を通りセブンイレブンにゴールします。
一周してわかるのが、草とか工場のフェンスで意外と見通しの悪いポイントがあるのと路駐対策があるストレート部分がかえって事故率を上げていると思いました。
なぜここに人が集まるのか?
堺浜周回コース、危険なポイントがあるのがわかったが、なぜここに人が集まり幅広い層を集めているのでしょうか?
走り屋のメッカ?
この堺浜周回コースではロードバイク乗りの他に、バイク、車も攻めた走りをしている場合があります。
暗黙のルールの当記事に表示されたルートラボでロードバイク乗りは反時計回り、バイクor車は時計回り心掛けるようになっているそうです。
それでも知らない人からすればわからないルールでもあり、ロードバイクとバイクの接触事故や曲がり切れずに単独事故等が頻繁に発生しているようです。
当記事の執筆日付は2018/08/05ですが、7月22日にロードバイクの事故、25日にはバイクの事故が起こったそうです。
こういった堺浜周回コースの事故は今年だけではなく、毎年一定の量の事故が発生しているようです。ホニャララ チャリンコ日記さんのブログでも紹介されています。(2016年)
といっても夏に事故が増えている様な気もしますが。
原因として昔なら車=水越峠、犬鳴山、環状線、金剛山、築港等
バイク=金剛山、阪奈道路等
がメッカとして存在し、攻めている人が多かったと思います。それが今では監視カメラが搭載されたり、キャッツアイやパトカーの定期的な検問も相まって走る場所が激減してしまっているんですね。
そこでまだ手を加えられていない堺浜がロードバイク、車、バイクが集結してしまっているという結果をもたらしてしまっていると考えられます。
隣接する施設の柔軟性
堺浜周回コースに隣接する施設の柔軟性が凄すぎるんですよね。
まずコースの目安に位置するのがセブンイレブン、休憩スペースとして活用されますし補給にも活用できます。
一番は堺浜シーサイドステージでしょう。
駐車場が最大1300台、一番長い営業をしている店としては深夜2時閉店、朝8時開店のスーパー銭湯、堺浜楽天温泉 祥福。
温泉だがマンガ喫茶や宿泊施設もあり、夜遅くでもお年寄りから子供まで多くの来店客がいます。
ロードバイクで汗をかいた体を祥福で洗い流し帰宅したり、朝練後の8時開店から温泉を楽しんだりと幅広く活用。
駐車場自体は24時間なので最悪車中泊も可能、至れり尽くせりです。
昼にはMOVIX堺で映画鑑賞にボーリング場、パチンコで暇も潰せればゲームセンターも完備、ご飯処もあるので一日通して楽しむ事も出来る商業施設になっているんです。
ロードバイク乗りなら聖地とも言えるんじゃないでしょうか。こんな好条件で周回コースがあるんだから活用しますね。
柔軟性が高すぎ。
海が見やすいポイント
個人的な意見ですが大阪で海を見たい!!と思って思い浮かぶのが、舞洲、浜寺周辺、りんくう周辺、そして堺浜です。
舞洲はパトカー巡回が多いし、しっかり堪能できるポイントが少ないですし浜寺周辺は駐車場が有料しかほぼない、りんくうは遠い…..でも堺浜ならシーサイドステージで駐車してふれあい広場に入れば海が見れるし自転車なら周回コースの左下コーナーの休憩スペースで海を堪能できます。
海が見やすいポイントとしてもピックアップされると思います。あくまで僕の意見ですが。
今後考えられる対策
このまま事故が増えてしまえば、おのずと対策されてしまうのは明白です。
死亡事故注意の警告板も最近取り付けられましたし、今後考えられる対策は見ていきましょう。
監視カメラの設置
峠やドリフトスポットにありがちな定番の対策方法の監視カメラ。
事故が増えて警告板が取り付けられました。警告板の次として考えられますね。
監視カメラだと事故の原因もわかりやすくなりますし、ナンバープレートもわかりやすくなります。まあ、ロードバイクの事故となると話は別ですが。
二輪車、自転車等通行止め
監視カメラの他に二輪車、自転車等を通行止めにしてしまう標識を設置するのではないかと考えられます。
通行止めといっても二輪車=通行止め、自転車=歩道の自転車道があるのでそこを使ってくださいね!!という枠決めになるのではないかと予想。
または極端な話許可車以外通行止めになるとかですかね。
*追記:2018年9月28日から2輪、原付の通行禁止処分が行われるようです。
2018/9/28以降の2輪、原付通行禁止について
堺浜のサイクリングコースは9/28日から2輪、原付の通行禁止が行われます。
これについて『自転車はどうなのか?』が看板のみの表示の為曖昧な部分があると思いました。
そこで僕、しょう。が堺警察署に電話でお問い合わせしました。その一部始終をどうぞ。
警『堺警察署です』
僕『お忙しいところすいません、堺浜の道路情報についてご質問があるのですが』
警『管轄に代わります、少々お待ちください』
.
.
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警『もしもし』
僕『すいません、堺浜の道路情報なのですが9/28日から二輪および原付が通行禁止になるじゃないですか』
警『はい、そうです』
僕『これは、ロードバイクも含まれるのでしょうか?』
警『ロードバイクというのは自転車ですか?』
僕『はい、そうです』
警『自転車は含まれません』
僕『という事は今回通行禁止になるのは二輪車と原付バイクで、ロードバイクやクロスバイク等の自転車は関係がなく28日以降も通行可能という事ですか?』
警『そうです』
僕『わかりました。お忙しい所ありがとうございました。失礼します』
という事で
自転車は関係なし、適用外、だそうです。
9月28日以降もロードバイクおよび自転車は通行しても大丈夫です。
今後はサイクリングコースとして活発になりそうですね。僕も28日以降一度サイクリングしてみます。