ロードバイクでヒルクライムをした後に待ち受けるのがダウンヒルです。
個人的にヒルクライムの苦痛よりも、帰りのダウンヒルの気持ちよさの方が勝つと思っています。
しかし、ダウンヒルはスピードが出ます。
ブレーキのグレードによっては止まらない、ダウンヒル中にブレーキ引く量の微調整が難しい事もあります。
微調整が難しいとコーナーで減速しまくってからカーブに入ったりと直線だけ早い状態になりがちです。
僕が乗っているロードバイクのブレーキグレードはティアグラ。平坦ならまだしもダウンヒルになると止まらない、微調整が難しい、下ハン握って降らないと不安になります。
そこで今回ティアグラからアルテグラにブレーキ交換、交換後の効果などもお伝えします。
ロードバイクのブレーキ交換、ティアグラ→アルテグラ
アルテグラのブレーキパッケージ。
高級感がありますね。
中身を開けてみましょう。
- ブレーキユニット本体
- ブレーキ固定ボルト
- 説明書
説明書は取り付け方ではなく使用上の注意等が記載されています。
ブレーキ固定ボルトはロードバイクによって長さが違うので合うのを使うだけですね。
ブレーキを交換していきます。
まず、ブレーキのワイヤーを緩めます。
ブレーキワイヤーを止めているボルトを緩めてワイヤーをフリーにします。
ブレーキ裏で止められているボルトを緩めます。
取り外し自体はこれで終わりなのでブレーキ交換は非常に簡単です。
フロント、リア共に外れました。
ここでティアグラとアルテグラの違いを確認してみましょう。
ティアグラの場合、閉めるとブレーキパッドの部分にズレが現れます。
ワイヤーをつなぐ部分のボルトで固定された稼働部分が支点となる為、もう片方はそれに調整されないからですね。
いわゆるシングルピボットです。
しめるのも重たい。
かわってアルテグラ。
ダブルピボットになっていて、しめると左右でズレがなくちゃんと中央でしめるのが分かります。
また、中央にスタビライザーが取り付けられており、たわみや剛性アップが図られています。
ブレーキユニット自体もアルテグラの方が横に大きい。
製造技術もティアグラと違い、肉抜き部分や加工が違います。
明らかに制動力が向上しそうな雰囲気。
重量を測ります。
ティアグラ
フロント194g
リア189g
合計383gでした。
アルテグラ
フロント182g
リア179g
合計361gでした。
22gの軽量化となります。地味に軽量なんですね。
アルテグラのブレーキを取り付けていきます。
ブレーキを固定するボルトでブレーキを取り付けます。
トルクレンチでボルトをトルク管理して閉めます。
8-10nmが適正値なので、8nmで固定します。
あとはワイヤーを固定すれば、交換完了です。超簡単。
リアも取り付けて、仮組みした後ブレーキの位置、角度を調整します。
ブレーキの位置、角度が決まったら本締め。
ブレーキワイヤー、ブレーキパッド共に6nmで締めます。
取り付け→ワイヤー調整→ブレーキパッド調整→本締めの順番で取り付けました。
アルテグラにブレーキ交換した効果
ブレーキをティアグラからアルテグラに交換後
- ヒルクライム
- ダウンヒル
- 平地
- 信号の多いストップアンドゴー
といったシチュエーションを走行してきました。
まず、確実なのは見た目による満足度です。
ティアグラは艶のあるシルバー、クロモリとかなら良いですがカーボンロードでもちょっとダサい。
それがマットブラックのアルテグラにかわったことで、若干引き締まりました。
明らかな剛性アップ
明らかな効果を実感したのは剛性アップです。
正直Amazonレビューとかでも「坂道を下ってみないと効果がわからない」と書かれていて、交換する必要あるのか?と思いました。
しかし、平地でもティアグラに比べて明らかに剛性が違います。
例えば25kmくらいで走行していて、信号によるブレーキングの時
ティアグラ:結構な握力で握り、ブレーキユニットがたわんでからパッドがしまる
アルテグラ:軽い力で握り、ブレーキユニットがたまわずにパッドがしまる
というのが顕著に出ます。
ティアグラの時は力が逃げていたのが実感できます。レバーに力を入れる量が減り、アルテグラだと上ハンのそれも先端付近で止まることができるようになりました。
レバーが軽い
ティアグラの時に比べて、レバーが軽くなりました。
たかがブレーキユニットを変えただけなのに、レバー自体が軽くなるとは思いませんでしたね。
それだけティアグラをしめる時のスプリングの反発力が強いのだと思います。
ダウンヒルで大きく効果が出た
平地でも効果が現れましたが、ダウンヒルでも大きく効果がありました。
それは
ブレーキの微調整
ブレーキの制動力
の二つです。
ブレーキがロックするまでの微調整がティアグラに比べてアルテグラの方が選択肢が多くなりました。
例えばダウンヒル中のコーナリングでティアグラの時は止まるか止まらないかくらいまで落としていたのが、アルテグラはそこまで速度を落とす必要がなく、コーナーを気持ちよくスピーディに曲がれます。
ティアグラの制動力が1か5か10しかないとしたらアルテグラは1,5,10の間に2,4,6,8の制動力があるといった感じ。
選択肢が増える事は安定感にも繋がりますね。事実ティアグラの時「止まらない止まらない」と焦る場面が多々ありました。
ダウンヒル中はティアグラの時は下ハン必須だったのが、アルテグラで上ハンで対応可能な場面も増えました。
アルテグラへのブレーキ交換はおすすめできる
今回ティアグラからアルテグラにブレーキ交換を行いました。
効果は想像以上で、
- 制動力向上
- 見た目の満足度
- レバーが軽くなる
- ブレーキの微調整の選択肢の向上
が実感できました。
特にレバーが軽くなるのは嬉しく、握力の弱い女性ロードバイク乗りなら交換するとサイクリングで負担を軽減できます。
105とアルテグラでどれぐらいの差があるか分かりませんが、ティアグラ以下のブレーキが付いている人にはおすすめできるブレーキだと思います。
デュラエースだとホビーロードバイク乗りには高すぎますしね。