僕が乗っているクロスバイクEscape RX3のシートポストを、カーボンシートポストに交換しました。
巷では、『乗り心地が良くなる』とか『軽量化になる』等のメリット的な効果が期待できるパーツと言えます。
そこで実際に、シートポストをカーボンシートポストに交換して約100km走行後、効果があったのか?を紹介していきます。
カーボンシートポストに交換
まずは交換から。交換する時はEscape RX3の場合左右の六角ボルトで固定されています。
これを左右交互に徐々に回して外していきます。
(一気に片方だけ回してしまうとボルトをなめてしまうので要注意)
外れました。次にカーボンシートポストを取り付けていきます。
Giantの場合D-Fuseを採用していて、そのままシートポストの位置が取り付けるだけで決まってくれるので非常に簡単です。
カーボンシートポストを取りつけてボルトを左右交互に閉めて、シートを取り付ければ完成です。
クランプ側のトルクは5n-m、シート側は14n-mでトルク管理をしました。
なお今回使用したのはD-FUSE COMPOSITE SEATPOSTというEscape RX2に標準装備されているカーボンシートポストです。
メーカー公表値だと285gですが、僕が入手したカーボンシートポストは275gでした。
外したD-FUSE アルミニウムシートポストの重量は325gでした。
軽量化の面で言えば50gの軽量化となります。
乗ってみた結果は?効果は?
カーボンシートポストに交換後にいつものサイクルコースを走行しました。
走行した時に感じたことを紹介します。
段差のショックが変わった、乗り心地が向上
アルミのシートポストの時は、ちょっとした段差でも尻が飛び跳ねる程振動吸収性が悪く、乗り心地も悪い、ロングライドした時には尻が非常に痛くなるものでした。
カーボンシートポストに交換後に最初に感じたのが、段差のショックがコツンコツンと振動吸収性が向上した事が実感できました。
GiantのD-FUSEのシートポストは、D型にする事でシートポスト自体をしならせる働きを持っていて、アルミだと逆にしなり終わる時の反発が強く、乗り心地を悪化させていました。
それがカーボンシートポストに交換する事で、カーボン自体がしなり振動を吸収している事が尻から伝わるほど乗り心地が向上しました。
しかしカーボンシートポストに交換しても『変化を感じられない』という意見があり、これはロードバイク乗りの人で『きちんとポジション出しが出来ている』人は乗り心地に影響ないと考えられます。
今回カーボンシートポストに交換したのがクロスバイクで、クロスバイク=どっしりシートに尻を置いて走行する人が大半なため、カーボンシートポストに交換すると乗り心地の向上を実感できます。
ロードバイク乗りの場合、シートの役割は『あくまで腰の位置を出す』事なので、ロードバイク乗りの中でもカーボンシートポストに交換した事で『乗り心地が良くなった』人と変化がない人に別れます。
これは、ロードバイクでもクロスバイクのように尻をどっしりシートに乗せている人が、前者の乗り心地が良くなったと実感し、シートの役割を理解していて、腰の位置を出すだけのツールとして使用している人は変化を感じにくいと思います。
仮にクロスバイクでカーボンシートポストに交換するなら乗り心地は確実に良くなりますよ。
ダンシングが楽に行える
乗り心地が良くなったことよりも、一番実感したのがダンシングが非常に楽に行えるという事です。
50g分の軽量がある為、ダンシングで自転車を揺らす時にいつもの力より軽くダンシングができるようになりました。
あまりダンシングをしない僕ですが、それでも『あれ?軽っ!!』ってなるくらいなので、ダンシングが重く感じる人はカーボンシートポストに交換してもいいかもしれません。
速度のテンポが下がった….
D Fuseのカーボンシートポスト=しなりが強くなるので、トルクのあるペダリングをしようとするとカーボンシートポストが吸収してしまい、速度を出すのが難しくなったと感じました。
アルミの場合はしなってもダイレクトに伝えてくれていた為、速度を出し始めてもすぐに反応してくれましたが、カーボンシートポストに交換してから反応が遅い、しばらくペダルを回さないとスピードが乗らないというか…..速度を出すのがワンテンポ遅れるようになりました。
まあクロスバイクなのであまりスピードを出さないのと乗り心地が非常に悪かった(Escape RX3のアルミシートポストとアルミフォークの組み合わせは最悪)ので乗り心地が良くなった事の方が+ですね。
乗り心地、軽量化が目的な人には交換はおすすめ
カーボンシートポストに交換した事で乗り心地が良くなり、軽量化が行えてダンシングが楽になったのでカーボンシートポストの交換の恩恵は大きいと思います。
ロードバイク乗りの方でどっしりシートに尻を置く派の人なら交換はおすすめです。
腰の位置だし派ならあまり効果を感じられないのでカーボンシートポストに交換するなら他のパーツを交換した方が良いでしょう。
まあカーボン素材なら、シートポストを先に交換するより、カーボンフォークにした方が効果抜群です。
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