Giant Escape RX3を購入して早2年が経ちました。
エスケープRX3自体は少しスピードも感じられる様なクロスバイクのジャンルで通勤通学からサイクリング、ポタリング等幅広い分野で活躍できる優等生です。
ロングライドになるとロードバイクの方が圧倒的にアドバンテージが高いものの、僕の場合はロングライドメインのサイクリングとして利用していて、当然カスタムする幅も大きく普段利用しているEscape RX3乗り違う物があると思います。
そこでこれまでEscape RX3をどうカスタムしてきたのか?時系列を追って紹介しようと思います。(今後もカスタム予定なのでこの記事は定期更新します)
注:この記事は長いです。それぐらいカスタムしてきたのでクロスバイクをカスタムする方の参考にしていただければ幸いです。
Escape RX3のカスタム
まずはシンプルに納車、この頃はジャイアント純正サイドスタンドに+で何も買わずに昼のみサイクリングを楽しめる仕様になっていました。
保安部品はジャイアントに元々取り付けられるものを装備、正直恥ずかしかった(当時は運動不足すぎて10km走ったらバテバテで帰りがきつかった)
ライト類を装備
クロスバイクを乗るならライト類を整えないと違反ですし危険です。
この時は単純にアマゾンの安いライトを購入して装備しました。フロントライト、リアライト1つずつです。
収納周りを購入、装備
最初に手を出したのは収納周りとバーエンドバーです。
運動不足の僕にストレートハンドルのみは非常にきつく、10km走れれ肩こりが来るほどだったので握る選択肢を増やすためにバーエンドバーを装備しました。
純正のグリップをカッターで切って穴を開けて取り付ける方法です。(素人でも簡単でした)
そして収納周り、あるのは当たり前のドリンクホルダーにサドルバッグ、ドイターのエナジーバッグでトップチューブとサドル下に収納スペースを作りました。
後はスマホホルダー、トップチューブとの組み合わせで充電できる様にしサドルバッグに補給食やタオルなどを入れて『運動不足解消のフィットネスマシン』としてのクロスバイクを完成させました。
今覚えば自分もクロスバイク初心者だったんだなと思いました。
ブルホーンバーに交換
収納周りを買いそろえ、バーエンドバーを購入した取り付けたものの徐々に自分自身の筋肉や運動不足が解消され、体が軽くなってきたんですね。
それに伴い『もっと遠くまでいけないのか?』と考える様になり、20km,30km,40km….と徐々に距離も伸びてました。
その時に感じたのがバーエンドバーだと限界がある、という事です。
いくら手を動かせる選択肢を増やしたからといってもバーエンドバー、1~2箇所増えただけで根本的な部分は変わりませんし何よりバーエンドバーだと前傾姿勢になる事は難しく、
筋肉のついた自分に対する平均スピードの向上の裏腹に風の抵抗が悪さして、必要以上にペダルを漕がないとスピードが乗らないんですね。
この現状を解消する為にブルホーンバーハンドルに交換しました。
結果として前傾姿勢をとりやすくなり、上半身を動かす事でロングライドする時の負担を減らせたりスピードを出したい時にも便利になりました。
もちろんバーテープでも乗り心地も変われば疲労後も変わりましたよ。
ステムの交換
ブルホーンにした事で『ハンドルとの距離』が異常に遠くなり、先端を掴んだ時にはスーパーマンなんじゃないか?という程格好の悪い状態になりました。
クロスバイク自体ホイールベースを長くし、トップチューブを長くして安定性を持たせている為前に長くなるハンドルを取り付ければ当然距離が長くなります。
そこでステムも交換する事になりました。僕のEscape RX3のサイズはSなので純正のステムは90mm、交換したのが50mmの中華ステムでした。
カーボンステムを経験しておきたいというのもありました。結果はカーボンステムに変えてもプラシーボレベルで乗り心地が良くなったくらいでした。
タイヤを28C→23Cに交換
サイクリングを楽しんでいた時、段差によってタイヤの繊維が割れて『ガタッガタッ』となるようになったのでタイヤの交換をする事にしました。
どうせなら28Cから細い23Cに交換しようと思い、チューブとタイヤセットでお手軽な値段を実現しているコンチネンタルのウルトラスポーツ2に交換しました。
結果として今でもまだ現役で使ってますし、パンクした事もなくトラブルもなく使えています。
28Cから23Cにかえる事でその分の重量も軽量化でき、加速力も増しました。今度は25Cにしてみようかなと思います。
カーボンフォークに交換
アルミフォークのEscape RX3、クロスバイクの中でもアルミフォークは定番でありスペック的にも申し分ない素材だが、
手痛すぎ!!
もう乗ってられなくなるんですよ。特に25kmを境にその突き上げは半端ないものになります。(アルミフォーク半端ないって~
そこでRX2に標準装備されているカーボンフォークの交換を決意、使用したカーボンフォークはバズーカのカーボンフォークです。
正直今後一番やりたくない交換です。新品の下玉押しを持っていないばかりにRX3についているアルミフォークから下玉押しを外してカーボンフォークに移植して取り付けるわけですが、取れないしアルミフォークが傷だらけになるしで最悪でした。
結果として乗り心地が大改善、段差の拾い方がマイルドになりましたし軽量化からかハンドル周りが軽快にもなりました。
初めからRX2を買っていれば良かったですが、RX2のカーボンフォークの素材は通常のカーボン素材よりも悪い(言ってはいけないけど)しバズーカのカーボンフォークの方がRX2のカーボンフォークより軽いので結果的に良い方向にいきました。
というよりVブレーキ対応してるカーボンフォーク、少なすぎます。
Vブレーキの交換、クイックレリースレバーをチタン製に
カーボンフォークやタイヤ交換等、軽量化が進むにつれ自分自身の筋肉も鍛えられてきてクロスバイクだけど30km巡航が出来るようになりました。
その時に感じたのがブレーキ性能の悪さです。Escape RX3の純正ブレーキはテクトロのVブレーキで坂道を下る時に握っても効いているかどうか曖昧ですしふにゃっと感が凄く、いつか事故を起こすのでは?と考える程でした。
そこでVブレーキを交換しました。コスパの良いDEOREグレードのVブレーキです。
Vブレーキは元々キャリパーブレーキよりも制動力が高いのでクロスバイクならDEOREグレードで充分だと思いDEOREにしました。
結果制動力はバッチリ、テクトロのブレーキの時に様に『どこまで引いたらちゃんと効いてくれるの?』といった曖昧な部分がなくなり微調整が効くようになりました。
Vブレーキと同時期にドレスアップとしてクイックレリースレバーをBBB製のチタンクイックレリースレバーにも交換しました。これは単純に軽量化(約80g)と見た目だけです。
スプロケットの交換
ジャイアントのエスケープRX3純正のスプロケットは32-11T。
走行中巡航速度にたどり着いた時、どうしても重いギアでペダリングしていて一速軽くすると軽すぎるという現状が起こってしまいます。
まあ値段も安いという理由でスプロケットを交換しました。
交換したスプロケットは28-11T、ロードバイクで言う所の乙女ギアと呼ばれる所ですね。
ホントは25-11Tが欲しかったんですが、値段面もあって28-11Tにしました。
結果として坂道はフロント1速に入れれば登り切れますし、巡航中の細かいギアが使える様になったので非常に楽にサイクリングできる様になりました。
アクションカメラを導入
カスタムではないがインスタグラムやFACEBOOKといったSNSで、動画や画像を投稿する時にどうしてもiPhoneだと静止画しか撮れませんし走行中にiPhone片手に動画を撮るのは非常識なのでアクションカメラを購入して装備しました。
なんちゃってGoproのMusonというアクションカメラですが、必要充分の性能を持っていてとても満足でした。
最近ならYoutubeでロードバイクの車載動画を投稿している人も増えてきたのと、交通安全意識(煽るバカやDQN対策)にちょうどいいので、色んな場面で使いやすいです。
ちなみにMusonのアクションカメラのバッテリーを一度洗濯機の中で洗濯した事がありますが、何故か壊れず今でも使えてます。恐るべし中華クオリティ(アクションカメラについてくるアタッチメントは全部走行中振動で折れた)
アルミステムに交換
ブルホーンに交換後中華カーボンステムを使用していましたが、二点止めの固定力の心配と耐久性、あと単純にパチモンを取り付けているのが恥ずかしくなったのでアルミステムに交換しました。
DIXNAのステムに交換しましたが、なぜかこちらの方が剛性感も高く中華カーボンステムの時の様なぐにゃっと感がなくなりました。
DIXNAの方は60mmなので10mmアップですが、むしろ先端を握る時にベストフィットになったので成功した交換と言えます。
にしても25.4mm径のステムは選択肢が少ないです。
カーボンシートポストに交換
カーボンフォークに交換した時に思ったのが『シートポストもカーボンにしたらどうなるのだろう?』という事でした。
言ってしまえばRX2化です。
しかしジャイアントのEscape RX3のシートポストはD-FUSEのシートポストで、通常のクロスバイクに使われている丸型のシートポストではない為交換するにはジャイアント製のD-FUSEカーボンシートポストを購入する必要があります。
ヤフーオークションでまだかまだか?と探していたら発見、即落札してカーボンシートポストを購入し交換しました。
効果としては『アルミシートポストと全く違う』特性を持ったシートポストと言えます。
アルミシートポストの時は乗り心地の吸収は皆無ではねてましたが、カーボンシートポストにしてからはねずにしなって吸収する様になりました。
しかし2018年夏ごろ、立ちごけした時に曲がり使用不可能に(曲がっただけなので修復できるけど鉄じゃないのでその後の剛性が不安)アルミシートポストに泣く泣く戻りました。
サドル(シート)の交換
ジャイアントEscape RX3の純正サドルはスポーツタイプのサドルですが、ロングライドをしている内に尻が痛くなったり姿勢がずれたりしてまともにペダリングできない時が多かったです。
酷い時にはサドルのポジションが定まらないばっかりに膝を痛めて曲げる事すら痛い中25kmの道を漕いだ思い出もあり、自分には純正のサドルは合いませんでした。
そこでサドルの交換を行いました。Sella SMPのTRKというロングライド向けのサドルです。
特殊な形状をしていて、ばっちり合う人と全然合わない人の二択に分かれる程賛否両論が多いサドルですが、慣れてくるうちに100km走っても尻が痛くなる事はないですし、何より股間部が痛くならないのが非常に良かったです。
純正サドルの時はたまに股間部がしびれてサドルに当てたらビクっとなるほどだったり、帰ってきて用を足そうとすると尿意があるのに出ない……なんてこともありました。
前立腺がんや炎症の懸念もあってSMP TRKに変えましたが、効果がありました。
クランク、BB交換
エスケープRX3のクランクはACERAの鉄製のクランクで、正直重たくペダリングする時に大きな邪魔があります。
かといってクランク自体を上位グレードに変えると10Sクランクや11Sクランクだとチェーンが合わなかったりディレイラーの調整が難しくなる事になります。
そこで9S対応のクランクとBBをホローテックにしたかったので9SDEOREのクランクに交換しました。
交換するのに専用工具が沢山いりましたが、クロスバイクを持ちあげてもわかる軽量化とクランクのスムーズさがありました。
中古でクランクを手に入れましたがギア欠けもなく、今も問題なくDEOREクランクを使っています。
バーテープの交換
ブルホーンに交換した時のバーテープが超安物で、握っている感覚がスポンジで振動吸収性も皆無だったので見た目も含めてバーテープを交換しました。
使ったバーテープはリザードスキンの厚み2.5mmですが、乗り心地、握り心地が劇的に変わりました。
素手でも痛くならない程の快適さに当時は驚きましたね。バーテープ一つでここまで変わるかと。
ビンディングペダル
シューズに固定する事でスムーズなペダリングを実現させるビンディングペダル。
当時は『クロスバイクにビンディングペダル?要らなくない?』なんて思っていましたが、導入しました。
これはSMP TRKのサドルに交換した事で、よりペダリングを固定したい。と思ったからです。
SPDペダルに交換したわけですが、フラットペダルとの差は歴然で今フラットペダルに交換するか?と言われたらしないですね。
ペダリングが楽ですし、ペダリングポイントは固定されますしいつの間にか遠い距離まで行ける程自然体な力の使われ方をするので良いですね。
何より昔180SXとかシルビアを乗っていた僕からすれば一般人が『あの人ペダルとシューズカチャカチャなってる』みたいな実際に乗らないとわからない音を出すのが好きなので交換して良かったです。
あと、普通のスニーカーの様なビンディングシューズもあったのが嬉しいポイントです。ガチさがなくなるのでクロスバイクでも合わせやすい。
より強いライトを購入
今までつけていたライトは充電時間が長いうえに400ルーメンしか出なかったのでナイトライドが正直怖かったです。
そこでより強いライトを購入しました。
BIKEONOのライト、4000mahでケーブルを取り付ければスマホを充電できる優れもの。ルーメンもMAX800ルーメンなので明るすぎて対向車から怒られるほどです。(ローモードで400ルーメン)
リアライトも付いていて3000円台と安かったので、非常にありがたいライトです。
スマホホルダーの交換
iPhone8Plusになったことでミノウラのスマホホルダーが使えなくなった&結構へたれてたので、新しいミノウラのスマホホルダーに交換しました。
ホイール交換
Escape RX3に純正で取り付けられているS-R3。
使ってて思ってたのが、踏んでも反応が遅いことでした。
そこで交換したのが、定価5万がなぜか2万円で売っているFSA VISION TRIMAX30でした。
今後カスタム予定の部分は?
結構な量で装備やカスタムをしてきたEscape RX3ですが、今後もカスタムする予定でありカスタムする部分も決まってきています。
- DEORE シフト&ブレーキレバー
- ホイール カンパニョーロ シロッコ
- リアディレイラー DEORE XT
- フロントディレイラー DEORE
といった所でしょうか。変速機能は変えず9S(9速以上必要としないので)固定でカスタムする予定です。
特にDEOREのシフト&ブレーキレバーは個別ではなく一体型のレバーで良いかなと思っています。
ホイールは今後ロードバイクを買ったことも考えてカンパニョーロのシロッコくらいならクロスバイクでも良いでしょうと。
カスタムしたらまたここで紹介していく形となりますね。
最後に
Escape RX3のカスタム箇所を紹介してきました。
クロスバイクで『ここまでやるの?』と思った人もいれば『まだまだだな』と思った人もいると思います。
それほどクロスバイク沼というのは深いものだと感じますね。
仮にクロスバイクのカスタムを辞める様な事があるとすると
ロードバイクを購入した
が一番に挙げられると思います。
僕も今ロードバイクを購入するか考えており、クロスバイクをどう扱っているか悩んでいます。
カスタムはバランスでありスピードを求めるとクロスバイクをガチガチにカスタムするよりもロードバイクを買った方が速いですし出費にもなりにくいです。
クロスバイクをカスタムしたい人、カスタムしない人は『こういう人もいるのか』と参考にしていただければ幸いです。
最後まで読んでいただきありがとうございます。