自転車で何キロまで走れば寿命がくるの?と思ったことがありませんか?
種類によって大きく変わりますが、自転車には耐用年数がありますし、20-30年同じ自転車を乗っている人の方が稀な存在と言えます。
どれぐらいが買い替え時期なのか、自転車の寿命の目安は?今回は自転車の耐用年数をお伝えします。
一般的な自転車の寿命は”10年”
一般的な自転車の寿命の目安として10年が挙げられます。
「え?そんなもつの?」と感じた方もいるでしょう。これはあくまで目安で通勤通学で使っていると知らず知らずのうちに自転車を買い替えていますし、雨ざらしだったり雑に管理していればサビや「どうせ乗るなら新しいのを買おう」となって数年で捨ててしまっていると思います。
10年という一般的な自転車の寿命の目安の理由には”防犯登録の有効期限”が関係しています。
自転車の防犯登録の期限は登録してから10年です。それ以上は再登録しないといけません。
つまり10年も同じ自転車を使っている人なんていねえだろ?ということで一般的な自転車は10年が寿命となります。
メンテナンスしないなら出来事が寿命となる
メンテナンスをせず雨ざらしで管理している自転車なら出来事がきっかけでほとんど買い替え時期として踏み、寿命と捉えるでしょう。
例えば高校卒業、大学からは電車通勤になるという理由と雑に管理していた自転車から「もう要らないだろう」と考えて捨てる事になります。
中学卒業でも高校が自転車通勤でも少し遠くなる、という理由で新しいのを買う場合もあります。
学生のうちは3年が寿命と言えます。事実メンテナンスもせずに乗っていればママチャリなら3年もなればカゴが壊れて無くなっていたりチェーンはじゃりじゃり、ホイールも歪んでいたりとボロボロです。
メンテなしのスポーツバイクは更に寿命が早い
ロードバイクやクロスバイクを通勤通学に使っていて、メンテナンスをせずに使っていればママチャリよりも寿命が早く来てしまう事になります。
ママチャリに比べてチェーンカバーやフェンダーを持たないスポーツバイクは、雨の日に使用するとチェーンの油分やベアリング関連のグリスが弱くなります。
よってホイールから異音が鳴り始めたり、いつの間にかベアリングが壊れてしまったりとスポーツ性を重視するスポーツバイクは防護性のあるママチャリに比べて寿命が早めです。
フレームによって耐用年数が変化する
自転車に使われるフレームの素材は
- 鉄
- クロモリ
- アルミ
- カーボン
と大きく分ければ4種類あります。最近ならシティーサイクルでもアルミを多用するモデルが多くなりアルミの自転車が主流となってきました。
アルミ自体サビにくいですし薄くすれば軽く作れるメリットがある反面、金属疲労に弱く破断や壊れる、といった事は滅多にありませんが溶接部分がもろくなったり柔軟性が無くなるのが早いです。
非常に安いアルミで溶接跡が薄い自転車なら数年後に破断する可能性はあります。
走行の震動や衝撃を考えれば震動吸収性の高いクロモリとカーボンは長く乗れるフレームと言えます。
特にクロモリは修正が効きやすくフレームさえ生きていれば一般的に言われている10年の寿命を超えて乗り続けることができます。
フレームがちゃんとしていれば寿命はない、と言えます。
体重でも寿命は変化する
乗っている人の体重でもフレームに関して言えば寿命は変化します。
クロスバイクやロードバイクには”体重制限”というのが用意されており、フレーム素材にもよるが大体125kg以上体重がある人の運転を想定していないモデルが多いです。
これは想定している体重以上の人が乗ると寿命が減る、という意味ではなくキャパシティーに近ければ近いほど寿命になるスピードが体重の軽い人よりも早い、という事が言えます。
例えば体重50kgの人が乗るのと80kgの人が乗るので30kgも差があります。
当然道路の段差や震動、衝撃といったものに30kgの差が生まれるためフレームがしなる量や振動を吸収する量が変わってきます。
代表的なのがタイヤの状態ですね、体重の重たい人の方がタイヤにかかる負担が大きいので減るスピードも早いです。
一般的に5万キロ走れば長持ちした方になる
一般的にメンテナンスをせずに走行した場合、5万キロも走れば長持ちした方になると考えられます。
5万キロに到達する前に様々なパーツが交換する時期が訪れてしまいます。
ママチャリや安いシティーサイクルならパーツを交換するよりも買い替えてしまった方が安くついてしまうので、5万キロに達する前に買い替え時期がくる、と言えます。
5万キロまでの道のりが平均10回以上のパーツ交換がある
例えば5万キロまでメンテナンスはしないけどパーツ交換はするよ!という乗り方をするとします。
トラブルがなかったと仮定すれば
- タイヤ=3000-5000km
- チューブ=同上
- ペダル=5000-10000km
- チェーン=5000km-10000km
で交換する時期が来ると考えられます。5万キロに達する前に最低5-10回パーツの交換があります。
これがママチャリならまだしもクロスバイクやロードバイクなら更に交換スパンは早くなるでしょう。
おそらく通勤通学を想定とした自転車なら5万キロに行く前に買い替え時期、寿命がきます。5万キロに達する前に10年経つことも考えらます。
つまり
- 5万キロ
- 10年
が一つの寿命指標と言えます。
自転車屋さんが「寿命です」と言う時は?
自転車屋さんに見てもらった時に「これはもう買い替えですね」と迫られたことがありませんか?
僕は高校生の時に何回も買い替えを勧められたことがあります。それは儲けたい、と言う気持ちではなく明らかにおかしい、乗れる状況ではない自転車だったことです。
ママチャリなら特に起きやすい自転車屋さんの「寿命です」宣言、経験した中でパターンをお伝えします。
ホイールの明らかな欠陥
しっかりチューブに空気を入れてもなぜか空気が抜ける。
自転車屋さんに診てもらってもチューブやバルブ、タイヤに問題がないパターンです。
これはホイールを支えるスポーク部分が何らかの問題でチューブを刺激して空気が漏れてしまっていたり、スポークに隙間があって空気が漏れてしまうことが挙げられます。
これがクロスバイクやロードバイクならホイール交換するだけの価値は充分にありますし買い替える必要はないですが、ママチャリだとホイール交換するより買い替えた方が安上がりです。
また自転車屋さん自体がママチャリ用のホイールを揃えていない事もあります。まあ面倒なのとコスト面を見て寿命と決めているわけです。
フレームのクラック、サビ
フレームのサビが衝撃性に問題がある部分まで浸透していたり、クラックは見つかれば寿命です、と言われます。
危険が伴いますし、まずサビが発生するまで雨ざらしで雑に管理していた事になるので、寿命になるのは当然でしょう。
またフレームのクラックもアルミやカーボンには比較的多く見受けられます。、カーボンなら上にカーボンを処理すれば復元できますがアルミは難しい(一度疲労が起きると弱い)ので買い替えとなります。
自転車を長持ちさせるには
自転車を長持ちさせるためにも日頃から手をかける習慣はつけておきましょう。
通勤通学だけになるとどうしても雑になってしまいますが、「いつもありがとう」と言う気持ちを持って手をかけることが大事です。
趣味で自転車でサイクリングしている人なら習慣化できている人が多いので長く自転車に乗ることができます。
雨の日に乗ったら拭くだけでも全然違う
例えば学校の下校に雨が降り始め、そのまま自転車で帰宅した後に何もせずに置いておくのとタオルで水分を吹いてあげるのとで多少なりとも長持ちに違いがあります。
自転車における水の存在は敵です。それはチェーンの油分やフレームのダメージ、BB周りのグリス、ワイヤー類までダメージが入る事になります。
面倒でも拭いてあげる習慣をつけることが大事です。
必要なら室内保管を
長持ちさせるためにも必要なら室内保管を検討してみるのもいいでしょう。
通勤通学の手軽な乗り降りなら特別室内保管をする必要がない(手間が増える)ですがクロスバイクやロードバイクを長く乗りたいなら室内保管をする方が圧倒的に長持ちします。
雨風に晒される時間が少なくなりますし他の自転車の転倒なども避けられます。
定期的な点検とメンテナンス
毎日手間をかけるのは大変です。
それなら休日に定期的な点検を心がける事でトラブルとなる原因の早期発見につながります。
点検=タイヤの空気チェックや異物の発見、チェーン清掃、これだけでもメンテナンスしない自転車に比べて長持ちします。
特に
- ブレーキパッドの減り具合
- タイヤの溝、異物がないかチェック
- チェーンの汚れ、伸び具合
- ワイヤーの伸び
- クランクの違和感
5つの項目を定期チェックするだけでも状態が違います。ここからメンテナンスの方法を覚えるきっかけになります。
まとめ
一般的な自転車は寿命は
- 10年
- 5万キロ
で、ここまでたどり着くには適材適所のメンテナンスができているかになります。
正直雨ざらしで雑な管理がされている自転車はチェーンがジャリジャリ、空気不足のタイヤになっても乗ることができますがみっともないしいつ壊れてもおかしくなく、学生なら3年周期で買い替え時期になる、と言えます。
スポーツバイクなら趣味として考えている人は10年以上フレームが持つ人もいます。極論になるが自分自身が「もう買い替えるか」と思った時が寿命、買い替え時期と言えますね。
よりよく長持ちさせるためにもメンテナンスは行いましょう。