クロスバイクをSPDペダル『PD-M520』に交換、ビンディングペダルの効果は?

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SPDペダルと言えばロードバイクやマウンテンバイクで使われているのが一般的です。

しかし、僕のクロスバイク(Escape RX3)のペダルをSPDペダル『PD-M520』に交換しました。

 

そこでクロスバイクにSPDペダルを取り付けるにあたり、なぜM520を選んだのか?

ビンディングペダルに交換後に走行して得られた効果やSPD-SLにしなかった理由等、クロスバイクでSPDペダルを検討している方の参考になれば幸いです。

 

目次

そもそもSPDペダルとは?

SPDペダルとは略名称で、正式名称は『SHIMANO PEDALING DYNAMICS(シマノペダリングダイナミクス)』です。

ビンディングシューズに取り付けられたクリートと呼ばれる金具をSPDペダルにカチっと取り付ける事でシューズがペダルに固定される事を目的とした物です。

予めビンディングシューズという専用のシューズが必要となるがSPDペダルとシューズが固定される事で『姿勢の固定化』が容易になり『引き足』が使える様になります。

 

この『引き足』の存在が非常に重要で、例えばフラットペダルでクロスバイクを漕ぐ時のエネルギーを5とすれば、SPDペダルで固定したシューズで走行するエネルギーは10になるくらいペダリングが快適かつスムーズに行う事が出来ます。

ママチャリから電動自転車に乗り換えたくらいのエネルギーです。

 

また、フラットペダルにありがちな『シューズがペダル面の摩擦に勝ってしまい、ペダルが滑ったり、シューズが落っこちたり』がビンディングシューズとSPDペダルには無くなる為、無駄のないペダリングが実現可能となります。

 

足のダイエットにも、効果的に脂肪を落とすこともできます。

フラットペダルの場合、使わない筋肉もあるので脂肪が落ちない場所も現れてきます。

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SPDとSPD-SLの違い

 

SPDを導入する上で確認すべきなのがSPDペダルとSPD-SLペダルの二種類が存在します。

起源としてはSPDペダルは『MTB向け』に開発されたビンディングペダルで、オフロードを快適に走行する事を目的としてしている為、水分や泥、砂利等の汚れに強い構造を持っています。

 

今回クロスバイクに取り付けるSPDペダルもMTB向けの物で、クリート自体も『シングル』と『マルチ』の二種類のクリートが存在します。

違いは単純にクリートの外し方で、シングルは踵を外にねじる事で外れマルチは上からでも外れる様になっています。(基本はシングルのクリート)

 

で、SPD-SLはロードバイク向けに作られていて三角形の大きなクリートが特徴でペダル側も大きな固定部で取り付けて固定する事が出来ます。

SPD-SLはどちらかというと歩行等を度外視し、完全にロードバイクで走行することを想定した機構でロードレースやブルべといったずーっと自転車に乗っている時に効果を発揮する物です。

 

なぜSPD化をしたのか?

 

そもそも僕自体は『クロスバイクにSPD化するとか必要なくね?』派の人でした。

 

しかし、クロスバイクの使い方(室内保管で日常で使わない)と、よりサイクリングを楽しみたい!!という理由から歩行能力をそこまで損なわないSPD化を決意したわけです。

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SPD-SLにしなかった理由

 

クロスバイクにSPD-SLは蛇足です。

クロスバイク=手軽さの中に爽快感とスピーディーな走行が可能なのがウリなのに対し、SPD-SLを導入してしまうと手軽さが無くなり、爽快感は増えますがポタリングやサイクリングで目的地に到着した時に歩けなくなります。

 

それだったら初めからロードバイクを購入してSPD-SLを導入した方がメリットも高く、楽しく走行できます。

クロスバイクにSPD-SLはオーバースペックかつ目的にそぐわないアイテムと言えます。クロスバイクにSPD-SLを導入して走行している人は見たこともないですし。

 

SPDペダルなら固定部分も小さいですし、スニーカーの様なビンディングペダルも販売されているのでスニーカーみたいな歩行能力はないものの目的地の散策くらいなら手軽に行う事が出来ます。

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PD-M520の取り付け

どれではSPDペダルのシマノ,PD-M520を取り付けていきましょう。

用意する道具は

  • モンキーレンチ(できれば15mmのレンチ)
  • アーレンキー

以上です。

 

中身はこのような感じ、M520とクリートが入っています。

SPDペダルを購入すると必ず中にクリートが入っています。なのでペダルデビューの際はペダル、SPDシューズを購入するだけでSPD化を行う事が出来ます。

 

クリート自体は消耗品なので出来るだけ傷をつけない様に注意しましょう。

なおPD-M520は両面SPDです。片面がフラットペダル、もう片面がSPDの片面SPDというSPDペダルも販売しているのであなたの乗り方に合ったSPDペダルを選びましょう。

僕はクロスバイクを室内保管、基本サイクリングの時にしか使わないので両面SPDのM520にしました。

 

初めにクロスバイクに取り付けられているペダルを外していきます。

僕のクロスバイクにはGiant純正のナイロンペダルが取り付けられています。8mmのアーレンキーで外していきます。

外れました。SPDペダルを取り付けていきます。

この時、SPDペダルのネジ部にグリスを塗っておきましょう。

逆の工程でネジ部を締めていきます。ペダルはR=右、L=左に取り付けていきます。

なお、締め付けトルクは35nmです。非常に高いのですがトルクレンチがない場合キツく締める様にしましょう。

左右共に取り付けていきましょう。取り付けたらSPDの固定部の調整に入りましょう。

SPDシューズを取り付けるとこのような感じ、シマノのSPDペダルの固定部の純正トルクは標準ほどでここでSPDシューズで簡単にはめ込み、取り外しが出来る場合はしばらくそのまま走行してもいいかもしれません。

SPDの構造、外し方が慣れていない場合は弱めに設定しましょう。

SPDシューズに対してSPDペダルがどこで固定されるのか?の調整も必要です。

基本は母指球と小指球の間と言われていますが、SPD-SLの話でSPDの場合はやや母指球よりになると思います。

まあ、あなたの漕ぎやすい場所に合わせてあげると良いでしょう。

ちなみにSPDの純正のトルクは手でもシューズがカチャっと外れる程です。

取り付ける際は手ではハマりません。足じゃないと無理ですね。

 

SPDペダルに交換後、走行した感想

SPDペダルに交換後、100km程走行しました。

フラットペダルと大きく違うのが『引き足』が使えることです。今までフラットペダルだと『しんどい』と思う様な場面がSPDペダルに交換後はスイスイと走行できるようになりました。

 

これはクロスバイクの乗り方が変わり、フラットペダルの場合は『漕ぐ』だったのに対しSPDペダルは『回す』になったので足の筋肉の疲労が分散できる様になり、変な力の入れ方をしなくなったからだと考えられます。

 

また、姿勢の固定化にも繋がりシート位置が固定出来たりシューズがペダルからずれたりする事もないので、安定した走行が可能となります。

この姿勢の固定化が一番効果があると思います。フラットペダルの時はペダルのスパイクでシューズの裏面はボロボロ、いつもずれて走りにくかったですし。

 

しかし、問題もある

 

SPDペダルの効果の恩恵は高く、疲労度も大幅に減少させることができる様になりました。

しかし、筋肉が疲れやすくなりました。

これは、今までフラットペダルで使われていなかった筋肉がSPDペダルに交換した事で『使われる』筋肉になった事で、また一からその筋肉が慣れ、鍛えられる事からSPDデビュー後しばらくは筋肉が疲れやすくなったのだと考えられます。

 

逆に言えば、フラットペダルでは落としきれない脂肪をSPDペダルでは燃焼させられる効果がある、と考えられますね。(太もも裏とか、太もも前とか、とりあえず太もも付近の脂肪と筋肉がSPD化で変化する

 

また、SPDペダルに慣れないうちは立ちごけしてしまう可能性があります。

とっさの判断でSPDからシューズが外れず、そのまま転げる….軽装になりやすい自転車なので転げると非常に痛いですよ!!

メリットもあれば慣れないうちはデメリットも存在する…SPD化とはそんなものですね。

 

まとめ

正直、クロスバイクにSPDペダルを導入するのはアリだと思いました。

SPDシューズの相性もあってかコンビニやスーパーに普通に歩けますし、クロスバイクに乗れば安定した走行が続けられるのでロングライドが益々楽しめるようになりました。

クロスバイクにSPDペダルを導入するかどうか悩んでいるなら、導入して損はないと思いますよ。

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